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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

百まいのドレス」 大人が読んだ みんなの声

百まいのドレス 作:エレナー・エスティス
絵:ルイス・スロボドキン
訳:石井 桃子
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2006年
ISBN:9784001155792
評価スコア 4.8
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  • 夢をみること想像すること

    たとえ貧しい暮らしをしていても、たとえ友達にからかわれる
    ことがあったとしても、ワンダのように、夢をみることができて
    想像することができたならば、きっと大丈夫。
    そう思います。
    1まいきりしかドレスがなければ、想像してみることですよね。
    百まいのドレスを。
    実際に百まいドレスを持っている人よりも、遥かに素敵な、色鮮やか
    なドレスを描くことができるだろうなあって思います。
    本当の貧しさというものは、生活のことではなくて、心のことかも
    しれない。ワンダの暮らしぶりを想像することができずに、からか
    って平気でいられるようなペギーみたいな人のことかもしれない。
    最後に、ワンダの描いた百まいのドレスの絵にふれて。
    からかっていたペギーやマデラインも自分のありようをふりかえる
    ことができたから、安心しました。

    投稿日:2011/12/08

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  • ワンダの描いた100枚のドレス

    ワンダの描いた100枚のドレスがとても綺麗に素敵に描かれていました。ワンダのように、貧しくても強い心と気持ちを持って生きれたらいいなあと思いました。解決策は、転校という形でなくまだ他に方法があったのではないかなあと思いながら読んでいた私でした。

    投稿日:2018/02/10

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  • 石井桃子からの贈り物 

     児童文学者石井桃子さんは桃子と名付けられてだけあって、3月10日が誕生日です。
     1907年の生まれですから、生きておられたら110歳。しかし、石井さんは没後まだ10年にもなっていません。
     101歳まで生きられた女性です。
     しかも、いつまでもお元気でいらした。
     その成果のひとつが、この作品の改訳です。

     石井さんが最初にこの作品を訳されたのは1954年のことです。
     この時には『百まいのきもの』という題名でした。
     戦後まもない時期、まだドレスよりはきものの方が呼び方としてなじみがあったのでしょう。
     この時期の石井さんは「未来をになう若い人たちに、心の糧となるようなゆたかな文化を、ぜひとも伝えたい」と、さまざまな作品を求めていたといいます。
     そんな時に手にしたのが、この作品でした。

     この作品は現代風にいえば「いじめ」の問題を描いています。
     貧しい移民の娘ワンダに「ドレスを何枚持っているのか」とからかうクラスの同級生たち。そんな彼女たちに「百枚持っている」と答えるワンダ。
     そんなはずはないと、同級生のからかいは毎日続きます。
     ワンダの親はついにひっこしを決断します。
     転校していくワンダにからかったのはまちがいだったと悩む少女も出てきます。
     いじめにあっている人に何もしてあげられなくて悩む子どもたちもたくさんいます。

     こういう作品が1954年には読むことができたのも、石井桃子さんのような先人たちがたくさんいたからでしょう。
     でも、残念ながら、いじめはなくなりませんでした。どころか、もっと悪質になっていきました。
     石井さんはどんな気持ちで改訳の作業をされていたのでしょう。

     最後にこう記されています。
     「もうじき百歳の私から、若いみなさんに手渡すことができることを心からうれしく思っています」。

    投稿日:2017/01/22

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  • 才能

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    みんなにからかわれるおとなしいワンダ。
    貧しいはずの彼女ですが「私は百まいドレスを持っている」といつも言います。
    正直、私はこのワンダがあまり好きにはなれません。からかわれるのはかわいそうだとは思いますが自業自得な気もします。
    本人の頭の中には見事なドレスが実際に存在して、嘘をついている気はなかったのか友達の輪に入りたかったのかよく分かりませんでした。
    ワンダは絵やデザインの才能はあるようなのでそれを活かしてもっと明るくたくましく生きられるようになるといいなーと思いました。
    お話そのものはいいお話でした。

    投稿日:2014/08/17

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  • 1954年 太平洋戦争が終わって9年後に出版された、物語なのですね。
    ワンダ・ベテロンスキーは13番教室の一番は死の列の後ろから2番目の席に座っています。
    はじめにこんな話から始まり ワンダがみんなから差別されているのを感じました、なぜ?
    話を読んでいると どんどんと のめり込みました。

    「百まいのドレス」

    この意味が分かるのは先のことですが、ペギーとマデラインは、ワンダがいつも青いワンピースをきて、しかもしわだらけで いつの間にか ワンダをドレスごっことして いじめていくのです

    女の子のいじめ これは昔も今もあまり変わらないと思いました
    誰かしら いじめて おもしろがる 
    この人間の心理は なぜ生まれるのでしょう?

    マデラインは、いじめている自分がいやになり 悩みます。
    でも ペギーに、虐めはやめようと、手紙を書きかけて できない!
    この 苦闘の気持ち、そして 悩み苦しむ、 

    貧乏で 移民で いつも同じワンのピースのワンダをいじめている
    百まいのドレスを 持っていると言い張るワンダの気持ち 
    心の強い子だな〜 
    この子の夢は、 百まいのドレスを絵に書くことで 表現しているのですが
    虐めを受けたとき このような 強い気持ちでいられるワンダは すごいな〜

    そして いじめていることに悩む この対比!
     
    今の子供たちのいじめは 形は違いますが いじめていることに対してこんなに深く悩んでいるのでしょうか?
    もし マデラインのように悩んでいるならば、 人間としての優しさを持っているのが 痛いほど分かります

    ああ〜 このお話のように 人間の優しさを思い出してほしい
    虐めで 自殺する 子供の事を思うと・・・・・

    このお話は、 高学年の 思春期を迎える子に読んで欲しい本だと思います! もちろん大人にもお奨めです!

    投稿日:2010/09/10

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  • 遊びのつもりが・・・

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    テーマとしては難しいようで誰にでも起こりうる出来事のような気がします
    女の子って衣服とか、身につけるものに鋭い感覚を持っていますものね
    またいじめているという感覚がなくて、こうした行動をとることが実は一番多かったりしているんではないかな・・・?
    いじめについては、私は何度も記してますが、いじめるほうが100%悪いという考えです
    毎日同じ服だから、うそつきだから、それがいじめる理由にはならないのです
    後悔する子どもの行動と心理はこのお話で充分伝わったでしょうか
    まずは大人が良い見本とならなければいけませんね

    投稿日:2010/09/10

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  • 悪気の無いいじめ

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子14歳、男の子12歳

    読み物の分量ですが、挿絵が多く、小学校高学年以上くらいが軽く読むのに
    ちょうどいいと思います。
    とはいえ、内容的にはかなり考えさせられます。
    ポーランド人のワンダは、貧しい身なりで教室でも目立たない存在。
    ところが、ある日、「百まいのドレスを持っている」と発言したことから、
    級友達のからかいの標的になります。
    マデラインは、やがて、自分の親友ペギーがしていたからかいに疑問を持ち始めますが、
    注意をする勇気がありません。
    やがて、ワンダは教室に来なくなり・・・。
    マデラインやペギーの気持ちが素直に描かれることで、
    とても共感できるのではないでしょうか。
    彼女達も、決していじめとしてしていた訳でなく、
    知らず知らずに相手を傷つけていたのです。
    ワンダの行動も切ないです。
    ペギーやマデラインを非難するのではなく、あくまで優しいまなざしで描いた作者に、
    感謝です。
    百まいのドレスを描き上げたワンダの強さにも拍手です。
    石井桃子さんの訳者あとがきも是非読んでほしいです。

    投稿日:2008/08/19

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