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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

公開

ヒラP21さんの声

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自信を持っておすすめしたい 泣き虫小僧さん、頑張ったね   投稿日:2011/11/05
こぞうさんとりゅうのたま
こぞうさんとりゅうのたま 作・絵: はせがわ かこ
出版社: 大日本図書
もう泣かないと和尚さんに約束した泣き虫小僧さん。
使いに行った帰り道のかみなりにも土砂降り雨にもがまんがまん。
泣き虫小僧さんは泣き虫だけれど、弱虫ではないのです。
そしてとてもやさしい小僧さんです。
お母さんとはぐれた坊やを背負って、お寺を目指します。
嵐の中、川の流れが荒れ狂う橋の上。
竜との出会い、その竜が背中に背負っていた子どものお母さんだったこと、なんだか幻想的で、心洗われるように描かれています。
最後には泣いてしまった小僧さんですが、この涙は泣き虫を乗り越えた涙ですね。
最後までがんばった小僧さんに拍手拍手です。

すっきりと読み聞かせのできる良いお話。
離れた場所からでも絵がくっきりしているので、大勢の前での読み聞かせにお奨めです。
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自信を持っておすすめしたい いのちを考え直し、ものの見方を考え直す   投稿日:2011/11/04
<よりみちパン!セ> いのちの食べかた
<よりみちパン!セ> いのちの食べかた 作: 森達也
絵: 100%ORANGE/及川賢治

出版社: イースト・プレス
自分たちが何不思議なく日ごろ口にしている肉。
その肉がどのように精肉されているか、森さんはそのことを伝えながら、どうして知ろうとしないのか、とても奥深いことを教えてくれました。

自分たちが日ごろ口にしているのは命なのです。
決して工場で生産されているわけではない。
命を奪うことの営みと、命を食べることの営みを結び付けて、何が大切なんだろうと語りかけます。
動物愛護と肉を食べていることの矛盾をどのように乗り越えるか、森さんなりの優しさで語っています。

精肉業者は殺し屋ではなく、人々が必要としている肉を作るために働いている人たち。
蔑まれる人たちではなく、自分たちのために働いているのだとも語りかけます。
精肉の話から、話は差別問題に変わりました。
かつて、精肉で働く人たちは差別され、忌み嫌われる存在でした。
部落問題、非人、穢多…、レッテルを張ることで社会的に苦しめてきました。
でもかつては河原乞食といわれた芸能者は、いまではアイドルであったりスターであったり、とても高い評価を得られるようになってきているではないか。
みんなが平等だと学ぶ子どもたちに、大人たちが犯してきた過ちを素直に語っています。

いつの間にかとても大きな問題提起となってしまいました。
森さんはこうも言っています。
「自分で見ることが必要だ。事実は語られるところから、語る人のフィルターを通したものとなるのだ。」
素晴らしい言葉です。

奥深いから、人々は知ろうとしないのでしょうか?
この本を読んで、思い切り反省させられた私でした。
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なかなかよいと思う 明るくまぶしくいきましょう   投稿日:2011/11/04
ハゲハゲライフ
ハゲハゲライフ 作: 相馬 公平
絵: 湯村輝彦

出版社: 講談社
相馬さんのホンワリしたお話の原点は、髪の毛の薄さを笑い飛ばすおおらかさにあったのですね。
ハゲは、人の視線が気になり、つい劣等感の原因になるもの。
それでも、これが自分なのだた言い聞かせながら、時折自虐的にハゲに関るアラカルトを書き連ねた作品です。
これってお父さんの自己弁護?
子どもは自分の親のハゲやデブやあれこれを、自分の汚点のように思っているのでしょうか?
しょうがないものはしょうがないのだから、親子仲良くいきたいな〜。
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自信を持っておすすめしたい お母さんは達人   投稿日:2011/11/04
ねずみのへやもありません
ねずみのへやもありません 作: カイル・ミューバーン
絵: フレヤ・ブラックウッド
訳: 角田 光代

出版社: 岩崎書店
考えると不思議なお話です。
だだ広い大屋敷に住んでいるクリストファーとお母さんとねずみのスニーキー。
どれだけ部屋があるかわからないという屋敷に、心優しいクリストファーは困っているおばあさん、友だち家族、オーケストラにサーカスと、次々困っている人たちを招き入れます。
それそれの人たちの家を失ったり、場所を失ったりした理由も一風変わっているのですが、クリストファーが招き入れる人たちに、お母さんはわれ関せずとばかり、家事に大忙しです。
お祭り状態になった家の中のあちこちの風景がとても楽しい絵本です。
とくにそこに登場するお母さんの行動は、周りの人が目に入らないのか自分の世界にとっぷり使っています。
これで、どこに行ったかわからないクリストファーが見つからなかったら、お母さん失格ですね。
あちこちに楽しさが詰め込まれている絵にも注目です。
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なかなかよいと思う 少し怖いかも   投稿日:2011/11/01
てのひらむかしばなし だんだんのみ
てのひらむかしばなし だんだんのみ 作: 長谷川 摂子
絵: 福知 伸夫

出版社: 岩波書店
『かえるをのんだととさん』の別バージョンですね。
そう思うと、どうしても比較してみたくなりました。
絵については、『かえるをのんだ…』が子どもたちにウケたのに対して、ちょっと引いてしまうかもしれないなと思います。
多分、この本は手のひら版だから、大勢の前で読むことを前提としていないのです。
版画で描かれた絵と、腹の中の描写に妙な説得力があります。
これは笑ってはいけない本ではないか。
なにか教訓を秘めたお話ではないか…と思ってしまったのですが、考え過ぎですね。
最後に豆を口にしたネズミさん。
所々に登場して「何をバカやっているんだ」などと傍観しているようで、知らず脇役として印象付けられました。
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自信を持っておすすめしたい 青年が見つけた心のささえ   投稿日:2011/11/01
ヴァイオリニスト
ヴァイオリニスト 作・絵: ガブリエル・バンサン
訳: 今江 祥智

出版社: BL出版
青年の独白で進むお話です。
ヴァイオリンを弾いていると現れる少年や、近所の人々。
父親からは、才能がないと厳しい手紙を受け取ったのでしょうか?
自信を失い絶望感を持つ青年には、少年や人々にも馬鹿にされているように思えるほど傷ついています。
厳しい父親なのでしょう。
白黒のモノトーンに孤独感やとがった精神状態が浮き出されます。
しかし、青年は気づきました。
少年は自分の音楽にあこがれを持っていることを。
人々は自分の奏でる曲を好いてくれていることを。
青年は父親から独立することを決意し、手紙を書きます。
自分は自分なのです。
あなたの尺度の中では生きていけない。
父親として、ちょっと悲しく思い話です。
ここまで冷徹に子どもを追い込む気持ちは持てないけれど、父親にしても子どもに抱いた期待を裏切られた思いなのでしょう。
子どもは自分の物ではない。
子どもには子どもの生き方がある。
私は、そのように思い直しましたよ。
バンサンの孤独、絶望の表現は、自己解放への願望と、少し自己肯定に自信が持てない彼女自身の独白なのでしょうか。
心がチクチクしました。
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自信を持っておすすめしたい くもはともだち   投稿日:2011/11/01
くもくん
くもくん 作: いとう ひろし
出版社: ポプラ社
雲を見ていると不思議な気持ちになります。
雲に様々な造形を想像しているととても雄大な気持ちになれます。
ささいな現実だけど、「形のないことが雲の形」という言葉はとても哲学的です。
低学年向けのように思いながら、最後のことばには揺り動かされました。
無理に形を決めなくてもいいんだね。
素晴らしい発見です。
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自信を持っておすすめしたい よかったね!   投稿日:2011/10/31
クジラのハンフリー
クジラのハンフリー 作: W.トクダ R.ホール
絵: ハナコワキヤマ
訳: 末吉 暁子

出版社: 国土社
1頭のザトウクジラがサンフランシスコ湾に迷い込み、サクラメント川をどんどん上流に昇って行ってしまいました。
驚きと喜びを通り越し、このままではクジラが海に戻れないことを人々は心配し始めます。
「ハンフリー」と名付けられた、このクジラの救出作戦が始まります。
実話だそうですが、その時の光景がよく浮かぶお話です。
おの巨体を反転することも、橋げたの下を潜り抜けることも至難の業。
やっと橋げたを抜けることができたとき人々は抱き合って喜びました。
ハンフリーは海に戻ることができました。
動物愛護の話です。
日本でも、時折湾に迷い込んだイルカやクジラの救出がニュースになったり、アザラシが川に迷い込んで一躍アイドルになったりします。
時には愛らしくも思えるのですが、当人たちには大変なアクシデントに違いありません。
ともかく、ホッとするお話です。
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自信を持っておすすめしたい 津波に向ける田畑ヨシさんの思い   投稿日:2011/10/31
つなみ
つなみ 作: 田畑 ヨシ
出版社: 産経新聞出版
自らの昭和三陸大津波の被災体験を紙芝居にして、地域の小中学校に読み聞かせてきた田畑ヨシさんが、今回の東日本大震災による再度の津波体験に本としてこの「つなみ」を再刊したことが新聞記事に出てから、手に入れたかった本です。

明治29年の「明治三陸大津波」に襲われながら助かったおじいさんが語る、津波の教訓を聞いて育ったよっちゃん(田畑ヨシさん)は、津波の時に山に逃げなくても家の大きなかまどの上にいたら助かるだろうなと思っていました。
そのよっちゃんが8歳のとき、昭和8年の「昭和三陸大津波」を被災しました。おじいさんにとっては2度目の津波。
やっとの思いで山に逃げて助かったおじいさん、よっちゃんでしたが、お母さんは逃げる際の怪我がもとで亡くなってしまいます。
昔のことですからあまり多くの家並みはなかったし、絵も児童画らしく単純化されているように思います。
ただこの絵を紙芝居にせずにはいられなかった田畑ヨシさんの悲しみが、素朴に、じっくりと伝わってっくるお話です。
田畑さんはこの「つなみ」の読み聞かせを続け、70年過ぎた時、犠牲者を弔うための「海嘯(つなみ)鎮魂の詩」を作って、津波の悲惨さを訴え続けました。
ところがこの3月11日、田畑さんは2度目の津波を経験し、家は流されてしまいました。天災は忘れたころにやってきて、防ぎようがなかったのです。
ただ、逃げ延びた人たちはかつての津波による教訓を生かすことができたのでしょう。

内容もさることながら、この絵本には様々な思いが込められています。田畑さんの詩。田畑さんの読み聞かせを復活させるに至った思い。今回の津波の記録。写真。中学校生徒会長の思い。
いろいろな物が、この本を膨らませています。
紙芝居の絵のそれぞれに添えられた解説。文章は英語訳も添えられています。

今回の津波を忘れまいという思いと、犠牲を繰り返すまいという願いが込められています。
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自信を持っておすすめしたい ありのプロジェクトX    投稿日:2011/10/31
でんせつの きょだいあんまんを はこべ
でんせつの きょだいあんまんを はこべ 作: サトシン
絵: よしなが こうたく

出版社: 講談社
このお話を読んで、少し古いかもしれないけれどNHKの番組「プロジェクトX」を思い起こしたのです。
ある日地上に落ちてきた大きな白い物体。
アリたちは調査をします。検証します。
そして、過去の記録を紐解いてわかるのです。
あれは「あんまんだ〜」。
ありはあんまんを運ぶプロジェクトを組織します。
単純には手に入れることができません。
苦労して、計画を立て直して、作戦を変えて、ありたちは頑張ります。
ありたちは「地上の星」なのです。
そしてやっとプロジェクトは完結して…。
肉まんだっていいじゃないか。
プロジェクトには時には運も必要だ。
報われないこともある。
よしながこうたくさんの迫力のある絵。
笑い飛ばしてしまうのにはもったいない教えを感じました。

子どもたちよ、アリさんは頑張ったんだぞ〜!!
最後まで私の頭は中島みゆきの歌がこだましているのでした。
参考になりました。 1人

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