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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

公開

ヒラP21さんの声

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自信を持っておすすめしたい 読み聞かせをする人に、絵本がすきな子に   投稿日:2010/08/05
山のとしょかん
山のとしょかん 作: 肥田 美代子
絵: 小泉 るみ子

出版社: 文研出版
子どもたちに読み聞かせた昔の絵本。
おばあちゃんが懐かしく思って読み始めたら…。
読み聞かせをしている人たちに心地よい絵本です。
絵本の好きな子どもたちにも、もっと絵本が好きになるような絵本です。
タイトルも素晴らしい。
縁側にならべた絵本は、それほど昔の絵本のようにも思えないのですが、読み聞かせしたことのある絵本が並べられていて、「何冊わかるか」なんてのも楽しみの一つです。
聴いてくれる人がいるから読み聞かせは楽しいのです。

肥田さん、小泉さんありがとうございます。
読み聞かせのエネルギーをいただきました。
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自信を持っておすすめしたい 心やさしい悪魔   投稿日:2010/08/05
地獄の悪魔アスモデウス
地獄の悪魔アスモデウス 作: ウルフ・スタルク
絵: アンナ・ヘグルンド
訳: 菱木 晃子

出版社: あすなろ書房
悪魔の国になじめないアスモデウス。
悪魔としての適性には欠けるようですが、兄弟の中でも心の優しさでは優等生です。
どうして、怒ったり悪いことをしなければいけないのだろう。

親からすれば困ったことだったのですね。
人間界に出されて人の魂を取ってくるように命じられたのですが、アスモデウスは人間の子どもたちにさえいじめられてしまいます。
意味のない魔法をかけてみたり、パン屋さんに助けられて天使だと勘違いしたり、とんちんかんを繰り返すうちに、不治の病の弟を助けるためならば魂を渡しても良いという少女に巡り合いました。
魂をもらいうけるためと弟を治してあげたアスモデウスでしたが、悪魔は良いことをしてはいけなかったのです。

悪魔の世界では困りもののアスモデウス。
少女を人間界に返す時の、アスモデウスが少女を思う気持ちが素敵です。
これからが楽しみになるような終わり方ですが、続編はないのでしょうか?
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自信を持っておすすめしたい 本好きの子どもに伝えたい   投稿日:2010/08/03
図書館ラクダがやってくる
図書館ラクダがやってくる 出版社: さ・え・ら書房
世界の移動図書館。
この本を見ると、どの国も本を子どもたちに伝えるために様々に苦労しているのだと思い、自分自身も感動しました。
最近は本屋さんが回りから減っています。
欲しい本がなかなか手に入らなくなってきました。
そのためにインターネットがあるのだと言ってしまえばそれまでですが、子どもたちは基本的に手にとって質感、量感を確かめるのです。
絵を楽しみ、内容を味わって、それが何度も何度も繰り返され、本は自分のものになって行きます。

図書館の大切さ、図書館への親しみを子どもたちに伝えてくれる本だと思います。
親子で感動、納得してほしい絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 原爆の悲惨さだけではなく…   投稿日:2010/08/03
ひろしまのピカ
ひろしまのピカ 文・絵: 丸木 俊
出版社: 小峰書店
戦争の悲惨さ、原爆の怖さを伝える絵本をいろいろ見てきました。
それぞれに平和への強いメッセージがあって、子どもたちに伝えたいという思いと、すでに戦争を知らずに育った自分にしても忘れてはいけないという思いがあって、なんとなく戦争がテーマになっている本は手にすることが多い私です。
ただ丸木さんの『おきなわ島のこえ』を読んでから、丸木さんの描く戦争の悲惨さのおどろおどろしさに、丸木さんの絵本を手に取るには少し躊躇しました。

が…。
なぜか、この絵本にかんしていえば強烈なインパクトは感じずにすみました。
それは多分原爆の悲惨さを伝えるとともに、生きようとする人間の強さ、たくましさにポイントを置いているからか、絵に優しさ、タナトスと対極にあるものとしてのエロスのようなものも感じたのです。

朝食時に原爆を体験したみいちゃんの家族。
大惨事の中で、お母さんの生きようとするたくましさが素晴らしい。
みいちゃんが4日間もお箸を手にしたままだったこと、そして助かっても7歳のままで成長が止まってしまったこと、書かれていること自体は厳しい話です。
「ピカは、ひとがおとさにゃ、おちてこん」というラストも強いメッセージとしてうけとりました。

子どもを怖がらせるだけではなく、丸木さんの伝えたいメッセージがしみ込んでくる絵本です。
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自信を持っておすすめしたい 本を届ける   投稿日:2010/08/03
ぼくのブック・ウーマン
ぼくのブック・ウーマン 作: ヘザー・ヘンソン
絵: デイビッド・スモール
訳: 藤原 宏之

出版社: さ・え・ら書房
ブック・モビルは知っていても「荷馬図書館計画」というものがあったことに驚きです。図書館の奉仕活動って奥が深いのだなと思います。
ルーズベルト大統領時代の雇用推進計画の一環として取り入れられた活動と図書館サービス活動が一体化した話です。
「ポストの数だけ図書館を」と言われた時代があります。分館が増え、公民館や学校の空き室に図書館の分館を設けている自治体も多いでしょう。
そして、利用者の近くまで出向いて行くブック・モビル(移動図書館)。
私は、基本的には読む資料の選択権は利用者側にあると思うので、お仕着せ的なサービスは古すぎると思うのですが、交通の不便なところまで図書を運ぶという精神には頭が下がります。
商売ではなく奉仕としてなのですから。

本どころか、文字も学問もなくも済まされた時代の話です。
今日は、学問も文字もあるけれど本離れが進んでいる時代です。
本に親しみをもったまま成長してもらいたいものです。
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ふつうだと思う 幼児の好きなオノマトペ   投稿日:2010/08/01
にゅるぺろりん
にゅるぺろりん 作: 谷川 俊太郎
絵: 長 新太

出版社: クレヨンハウス
幼児相手の読み聞かせにチャレンジ。
日頃、小学校中学年から中学生に合わせた選書をしているのでかなり迷いました。
ストーリーよりも言葉と絵を意識して借りてきましたが、にわかづくりではかなり難しい本だと感じました。
谷川さんが紡ぎ出すオノマトペと長さんのホンワリした絵。
それは見事にかみ合っていて、小さな子どもたちにはうけそうですが、この手の本読みはリズム感と滑らかさです。
音で自動車やゾウやいろいろなものをイメージさせなければいけない。
これはちょっと私には難しかった。
ことばがくっつきながら踊っていて、直接モノを表わす単語をつかわずにモノをイメージさせるという絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい 小学3年生に読みました   投稿日:2010/08/01
せかいいちおいしいスープ
せかいいちおいしいスープ 作・絵: マーシャ・ブラウン
訳: こみや ゆう

出版社: 岩波書店
小学3年生に読み語りしました。
「石でスープを作る」という、サギのような話で、類話をいろいろ見かけるお話です。
スープを作る主役も様々で、どれも味わいがあるのですが、今回はこのお話がしっくりと来ました。
戦争が終って家に帰る途中の3人の兵士達は、空腹で泊まるあてもありません。
立寄った村人たちは、兵士達を受け容れるだけの心のゆとりはありません。
そんな中で、兵士達は石のスープを作るという怪しげな事を始めます。
次第に村人達と食材、調味料が集まり始めます。
しまいには村人達と兵士達で大宴会が始まり、兵士達は寝場所も与えられ、感謝さえされるのです。
これは、ハッキリ言ってサギです。
でも、戦争による喪失感をうるおいに変えてくれたとしたら、素晴らしいことではないかと思います。
読み終えて、児童たちと話をしました。
こんなスープは飲めないとか、インチキだとか意見が出ましたが、村人達の満足感は伝わったように思います。
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自信を持っておすすめしたい 廃棄物の叫び   投稿日:2010/07/29
クリーナおばさんとカミナリおばさん
クリーナおばさんとカミナリおばさん 作: 西内 ミナミ
絵: 堀内 誠一

出版社: 福音館書店
2009年の出版ですが初版は1974年。
当時を思い起こす絵ではありますが、現代に通じることが多くあって刊行されているのだと思います。
まだまだ使える掃除機のクリーナおばさんも、ちょっと吸い口のブラシがすり減ってしまったとか、ホースが少し傷んだくらいで捨てられてしまいました。
回収車で運ばれた先はごみじま。
多くの仲間たちがひしめいていました。
私からすると炊飯器もトースターもその当時の姿で懐かしいのですが、その頃の我が家では直し直し使い続けたものです。
こんなに簡単に捨ててしまって良いのだろうか?
今なおこの絵本が新鮮なのはこの部分です。
現代は、電気製品も消耗品扱いで、買い替えが当たり前。
消費者もあまり調べることなく、スイッチ一つの故障でも廃棄してしまいます。
考え直さなければいけないところだと痛感します。

島の電気製品たちは、カミナリおばさんにエネルギーをもらい、復活。
カミナリ山で再び働き始めます。

小学生には少し補足をしてあげた方が良いでしょう。
現在はリサイクル法とかあって、再利用できる部分や原料は取り除かれて、また使われるんだよ。
ただ廃棄するのにもお金がかかるからって、道端にテレビが捨ててあったり、マナー違反があるんだよ。
リサイクル法も良いけれど、パーツを再利用って臓器移植みたいで人の役に立つんだけど気になるんだよな。
自分で治せるうちは修理して大切に使いたいし、人間だって簡単に死を認めるようなふうになったらいやだよね。

あまりくどいと、本読みから外れてしまいそうなオヤジ発言でした。
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なかなかよいと思う 意味深い絵と隙間にあるもの   投稿日:2010/07/29
どこでもない場所
どこでもない場所 作: セーラ・L・トムソン
絵: ロブ・ゴンサルヴェス
訳: 金原 瑞人

出版社: ほるぷ出版
ロブ・ゴンサルヴェスの絵本でこれまで見た二つの作品は、絵本というよりも不思議絵の世界で想像を掻き立てるような絵画集でした。
この絵本にしても例外ではないのですが、署名の「どこでもない場所」にしても原題の「Imagine a place」にしても、子どもの領域を飛び出してしまった感があります。
「想像してごらん」「ほらここが…」「ほらここが…」という列挙は見ている方が試されているようにも思えてしまいます。
それにしても幻想的な不思議絵の世界。
あまりに一点一点が繊細で見ているものを引き込んでしまう魔力を感じます。
空が川であったり、水面に出た岩が建物であったり、人形が人間の大きさになって迫ってきたり、どの作品もぞくぞくするような神秘的な怖さを秘めています。
自分の精神の隙間に食い込んでくるような絵です。
絵本だから許せる、時折眺めて心を鎮めるのに適した絵本です。
これが一枚ものの絵で、部屋に飾ったりしたら情緒不安定になりそうです。
でも、次の作品も楽しみにしている私です。
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自信を持っておすすめしたい 世界で一番の贈り物でした   投稿日:2010/07/28
世界で一番の贈りもの
世界で一番の贈りもの 作: マイケル・モーパーゴ
絵: マイケル・フォアマン
訳: 佐藤 見果夢

出版社: 評論社
戦場のサッカーと1914年に実際にあった最前線での自然発生的なクリスマス休戦。
フォアマンは別の作品でも取り上げていますが、とても象徴的な出来事だと思います。
今でもワールドカップには、戦争中の国も戦争を中断した参加するという逸話も生まれています。

この絵本は、戦場でこのクリスマス休戦を体験した兵士が妻に送った手紙がもたらすお話です。
手紙が古い机の引き出しから見つかったことから始まって、手紙の内容を読んだ発見者が手紙の受取者を探すところまで、テレビのスペシャル番組を見ているような展開で、私を引き込んでしまいました。

戦争で体験したクリスマス休戦。
ドイツ軍とイギリス軍で始まった戦場のサッカー。
別れてから、塹壕越しに取り交わした歌。
兵士は、お互いにごく普通の人間であること、平和を望んでいること、仲良くなれることを痛感し、まもなく戦争は終わるだろうと書いています。
それ以上兵士のことは書かれていないけれど、兵士が妻のもとに帰ってこなかったことが実感できます。
戦争は、平和を望むごく普通の若者を巻き込んでしまったのです。
クリスマス休戦の後の激しい戦闘が想像されます。

この手紙は妻にとっては宝物だったのでしょう。
年老いて101歳になったという妻のコニーは一人で施設の中にいました。
この手紙を届けられた彼女は、夫が帰ってきたように思ったに違いありません。
読んでいてジーンとしてしまったのですが、これに映像が重なったら号泣しているでしょう。

私にとっても世界で一番の贈りものでした。
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