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日に3度エビナマスをあげると、チビーンと豪快に手鼻をかんで望むものを出してくれる、ふしぎな童子。 貧乏なじいさんは、小僧様のおかげで、すっかり金持ちになるが……。滑稽ぶりが笑いをさそう版画絵本。
はなたれ、とは、まあまあまあ。
薪拾いのじいさんが、売り損ねた薪を龍神さまに差し上げての、
いわば恩返し譚。
女神さまから代理で授かったのは、汚げな子、はなたれこぞうさま。
えびなますを一日に3度差し上げるだけで、願い事が叶うとは。
叶える時の仕草が、鼻をかむ、というのが何とも豪快です。
ところが、気をよくしたじいさんが、はなたれこぞうさまを煩わしく思うのも、
よくある話ですね。
はなたれこぞうさまの鼻をかむ反対の動作に、おお、どんでん返し。
福知伸夫さんの版画絵が、素朴でいて豪快でいい感じです。
はなたれこぞうさまのポーカーフェイスも絶妙です。 (レイラさん 50代・ママ )
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