にっこり笑った真っ白いパンツを、嬉しそうに手にする男の子が印象的な表紙。
ページをめくると……
もこもこ おむつ「さようなら」 ぱぱぱぱ ぱんつ「こんにちは」
ぱぱぱぱ ぱんつ ぱぱぱのぱ おしりかるがる はしれるよ
なんともリズミカルな文章が飛び込んできます。
おむつを卒業し、パンツをはくようになった男の子。
じーじとばーばに自慢したり、びよーんとゴムを伸ばしてみたり。
おむつと違って、おしりが軽いから、思わず踊ってみたりと、
パンツ生活を十二分に満喫します。
でも、夜になってみた夢は、おねしょをしてパンツがどこかに行ってしまう夢……。
慌てて飛び起きる男の子。
パンツはちゃんとはいていたけれど、やっぱりおねしょでパンツはびしょびしょ。
「ぼく また おむつ?」泣きながらたずねる男の子に、お母さんは……。
1歳半を過ぎるころから、ちょっぴり気になるトイレトレーニング。
でも、子どもはトイレで用を足すことよりも、おむつからパンツになることで、
自分がちょっとお兄さんお姉さんになったような、誇らしさ感じるのかもしれません。
「ぱぱぱぱ ぱんつ」と親子でおおらかに、パンツ生活を楽しみたくなる一冊です。
(木村春子 絵本ナビ編集部)
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