どっかん、どっかん、と、ページをめくるとつぎつぎ大根が出てきます!
大根だけでこんなに種類があったの!?と驚くほど。
いわさゆうこさんの描く野菜は、精緻なのになぜかあたたかみがあるんです。
たしかに大根。本物の大根みたい。それなのに、モノっぽくなくて、なでてみたくなったり話しかけたくなったりするのはなぜ?
何をかくそう、九州の農家育ちの私ですが、こんなにキュートな大根たち(しかも多種類)はそうお目にかかれるもんじゃありません。
にほん ぜんこく きたから みなみ
どっかん どっかん あつまって
だいこんまつりだ わっしょい わっしょい
そしてね・・・
はたけの すみっこ たった 6ぽん
あの だいこんたち どうなっちゃうの?
さて、どうなっちゃうか。
裏表紙は「だいこんのたね」。それがヒントです!
「ほんとうのおおきさ」と小さく記されているのがニクイなぁ。
登場するのは大根だけ(かぶもちょっぴり出てくるけど)。
これで絵本ができちゃうなんて素敵です。
子どもたちが大根を好きになってくれるといいなあ。
『きゃっきゃ キャベツ』『つやっつや なす』に続く「どーんとやさい」シリーズ第3弾です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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