とよたかずひこさんの「おいしいともだち」シリーズ3作目は・・・
なんと「なっとうさん」が主人公!
(カバー折り返しの絵の、わらづとから、並んで歩いて出てくるところが可愛いです)
茶色くて小さなつぶが
「ねばねば ねばねば ぎゅっぎゅっ」
とひしめき合います。
ねばねばぎゅっぎゅっと押し合ううちに、「あ」「あれえー」
ひとつぶ、なっとうさんが落ちてしまいました!
「がんばれ がんばれ ねばねば ねばねば」と仲間が助けようとしますが
「あれ、あれ、あれーー」
と続いてほかのつぶも落っこちて・・・。
そこに、「しんぱいごむよう!」とあらわれたのは!?
子どもがスプーンとフォークの次に出会うもの、日本人ならではの「あれ」に助けてもらった、なっとうさん。
なるほど、つぶがいっぱいのなっとうさんを、大人たちがどうやって操っているのか、子どもには不思議に見えることもあるでしょうね。
相変わらず、とよたかずひこさんの描く絵は、シンプルな線のなかに、ユーモアややさしい表情があふれていて、心があたたかくなります。
なっとうさんが大好きなお子さんに、ぜひどうぞ。
同時発売のシリーズ4作目『とうふさんがね・・』とあわせて、和食コンビでお楽しみください。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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