キーン コ〜ン カーン コ〜ン
「オハヨ、ゴザマースッ! ボク、サムソンデース」
これは大きな事件です。わんぱく小学校1年2組に転校生がやってきた!!
つたない日本語であいさつをするサムソンは、たちまちクラスの人気者です。
くやしいのは・・・番長たち。人気者の座を奪われた上に、まどかちゃんたちまで夢中になっている。
「ぬぬ〜 サムソンめ」
そこで番長たちはある作戦に出るのです。ところがあっという間に保健の先生に怒られます。
「あなたたち、なんで サムソンくんが人気者になったと思うの?考えてみなさい」
すると、せいじが「そうか、わかったぞ!」
どうやら「あいさつ」がカギになっているとにらんだせいじ。
次の朝、あいさつ団長としてせいじは番長たちをひきつれて校門に立ちます。
「オッハヨゴザマース! オッハヨゴザマース!」
うーん、それもなんだか違うみたいだけど・・・。
あいさつは、人と人の心をつないでくれる。
当たり前のことのようだけど、やっぱり今回も番長たちはそのことを理解するまで遠回り。
サムソンも番長たちも、気持ちはおんなじだったのです。
なんて愛しい小学生たち。
笑って泣いて、怒って感動して、とにかく目まぐるしい彼らの活躍こそ、「給食番長」シリーズの魅力ですね。大事なことをしっかりと伝えてくれます。
今回ももちろん、博多弁バイリンガル絵本になっています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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