|
昭和20年8月6日、原子爆弾の光が広島の空をつらぬきました。 戦争への怒りと鎮魂と平和への願いをこめて送る絵本。 世界二十数ヶ国で読み継がれています。
本の存在も知っていて、内容もおぼろげながらわかっていてもなかなか手が出せない本があります。
『ひろしまのピカ』は私にとってはそんな本の一冊でした。あまりに悲惨な出来事をどう子どもと受け止めていいのか、苦手意識の方が勝っていました。
小学四年生の国語の教科書に紹介されていて、折しも福島原発での事故があり、私自身今年の夏は原発・原爆関連の本を三十冊以上読んだでしょうか。
過去の出来事、特に戦争のような痛ましいことについては、大人がまず知っていること、語り継いでいくこと、風化させないという意識が必要なのだと思います。
こういうことは、子どもとの信頼関係があり、身近で話ができる立場にいる親なり先生なりがするのが一番伝えやすいように思いました。
絵が訴えかける力の大きさにたじろぐ思いがましたが、繰り返し伝えて行けたらと思っています。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)
|