「なつがきた! うみだ!」
うさこはうみが大好き。うみへ行って泳ごうと大はりきりです。
ところが友だちを誘うと、
「あの うみは こわいわ。」
「うみぼうずが でるから いや!!」
みんなに断られてしまいます。
さて、それを聞いていたのがおばけ。
「うみぼうずってこわいんだ。
ぼくもうみぼうずにばけたら、うさこたちがこわがってくれるかな。」
そこから、おばけの健気な努力の日々がはじまります。
ばけるのが苦手、海で泳げない、おまけに全身が真っ白!
こんなんで本当にうみぼうずになれるのでしょうか?
大らかでマイペースなうさこ。
いたずら好きだけど、どこかおっちょこちょいなおばけ。
このコンビのやりとりが最高なのが「めがねうさぎ」シリーズです。
貼り絵の可愛らしさと、キャラクターの親しみやすさ。
ちょっぴり怖いものみたさ?そして何より笑っちゃう展開。
シリーズ誕生から40年、今もずっと作品が愛され続けるのには理由があるようです。
さて、おばけはうさこたちをこわがらせることはできたのでしょうか。
またまた今回も、うさこは大事な「あれ」をはずしてしまっているようですが・・・。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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