干した食べもの、大集合!
私たちのふだんの食卓にも、外国にも、じつは「干したもの」がいっぱいあるって知っていましたか?
アジアを旅し、いろんな食べものを撮影してきた森枝卓士さんのユニークな写真絵本です。
野菜や果物、干すとどうなるか。
太陽の下でしわしわになって、水分が抜けて、軽くなる。
生の大根と、干した大根をくらべてみたら、びっくり!
生の大根のほんのすこしの切れ端で、山のような干し大根と同じ重さになっちゃう。
梅干しや魚は、日本の食卓になじみ深いものだから、みんなも知っているかもしれないけれど……
アジアの国々には、カエル、ネズミ、コウモリの干物だってあるんです!(すごい!)
なっとうを干したものもあるし、チーズを干したものもある。
どれも、それぞれ干して長持ちさせ、腐りにくく、ちがうおいしさにすることができるんです。
びっくりするほど広がる「干したもの」ワールドに、子どもたちの目はまんまるになりそう。
空のおひさまの下、風が吹くなかで干されてきた、たくさんの食べもの。
私たちは、自然のめぐみと、人の手と知恵によって生み出されたものを、食べて生活しているんだとわかります。
人間の食文化ってすごいですね。
巻末には「どれが干したものか、わかったかな?」というクイズのようなページがあります。
お膳から「干したもの」を見つけ出すゲームは、おうちでもできそうですよ。
同じく巻末に「やってみよう!」と干し野菜の作り方を解説するページも。
生の野菜を干したら、どんなふうになるのか。
子どもと一緒に観察して、味わってみるのもおもしろそう!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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