105の心をひとつに合わせ、流れ出すのは・・・。すてきな仕事を始める前の大切な準備。 みんなの知らない時間を、こっそりお見せします。美しい音楽のヒミツがわかる楽しい絵本。
104人の演奏者と1人の指揮者。
金曜日の夜に行われる音楽会が始まるまでのメンバーの行動が、観察したかのように描かれています。
音楽を始めるまでの、何か特別なことがあるのかと思ったら、ごく普通の生活。
オーケストラのメンバーも普通の人間なのですね。
…。
と、どこかで見た絵本だと思ったら、『オーケストラの105人』じゃないですか。
作詞家岩崎時子さんの訳で、どちらかというと大人系のイメージで受け取っていたら、なかがわちひろさんの訳は、子供向けのひらがな解説調。
「これもありか」と思いつつ、どこか夕暮れ時の雰囲気を感じて、『オーケストラ…』を再読。
原因は紙でした。
『オーケストラ…』の絵本が白地なのに対して、『105にん…』はクリーム色の暖色系。
これは技ありです。
見比べてみてください。
この絵本では、なぜか足だけで登場する団員まで気になるほどの、夕暮れ時のはらはらドキドキ感が加味されています。
『オーケストラ…』と『105にん…』のどっちが良いかというと…。
どちらも良いのです。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
|