弟ダニーをうっとうしく感じる兄のウォルター。そんな二人は偶然公園で「ジュマンジ」と箱に書かれたゲームを発見する。一見何のへんてつもないゲームに見えたが、その下にはもうひとつ「ザスーラ」という呪われたゲームが隠されていた。家に戻ってさいころを振り、ゲームを始めた二人を待っていたものは……。予想もしない奇妙で危険な宇宙の冒険が始まった……。
映画「ザスーラ」の原作絵本です。1995年にやはりオールズバーグの絵本から映画化され話題になった「ジュマンジ」から10年。物語は続編となっています。 絵本「ジュマンジ」の最後のページに出てくる、公園の中を走っている男の子がダニーとウォルター。今回はこの二人が主人公です。 二人が公園で拾ったゲーム「ジュマンジ」。ところが家に帰って広げてみるとその下に「ザスーラ」という大宇宙を舞台にしたゲームが出てきます。あっという間に二人はゲームに世界に巻き込まれてしまいます。窓を開けるとそこには・・・。今回も息つく暇もない大きな展開、ドキドキハラハラのストーリーです。 オールズバーグの絵本が映画化されるのは「急行『北極号』」も含めて3作目。絵本を2時間弱の映画に仕上げるという事は大変なことだと思うのですが。それだけ彼の作品には想像力をかきたてる奥の深い世界観があるってことでしょうか。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「ゲームをつづけないと、ぼくたち、ずっと宇宙にいるみたいだよ……」。 ウォルターとダニーが公園でみつけたものは、呪われたゲームだった! サイコロをふり、ゲームを始めた二人に待っていたものは、予想もしなかった危険で奇妙な冒険だった……。 前作「ジュマンジ」をしのぐ傑作絵本、ついに刊行! 2004年ソニー・ピクチャーズより映画化決定。
2002年のコールデコット賞受賞作品。
クリス・ヴァン・オールズバーグは、1981年の「ジュマンジ」、1985年の「急行 北極号」に続いて3度目の受賞という金字塔を打ち立てています。
しかも、その3作とも映画化されています。
その事実だけでも、絵本の枠組みを超えた壮大なスケールで描かれていることが窺い知ることができると思います。
物語は、「ジュマンジ」の続きです。
「ジュマンジ」の最終頁に出てくるふたりの男の子、ダニエルとウォルターが今回の主人公。
何と、21年の月日を経た続編なのです。
二人が拾った「ジュマンジ」と書かれたゲームには、底に「ザスーラ」と書かれたゲームも入っていたのです。
ゲームを始めると、家ごと宇宙空間を浮遊し、実体験ゲームが展開します。
「ジュマンジ」の舞台はジャングルでしたが、「ザスーラ」の舞台は宇宙。
モノクロで描かれた世界は、宇宙空間に相応しいもので物語に引きずりこまれてしまうことでしょう。
いつもけんかばかりしている兄弟の最後の頁には、ほろりとさせられる部分もあって、一気に読みたい絵本です。
映画も見ましたが、原作を活かした内容なので合わせて楽しみたいところです。
読み聞かせするには文章が長いので、小学校低学年から自分で読む本といった趣でしょうか。
我家の小学校1年の次男は、何度も読んで絶賛していました。 (ジュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
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