ぬくぬく、冬の温かい絵本

山の中で迷ってしまった僕。雪もふってきて、とても疲れて歩いていると、一本の大きな木にドアがあり・・・。暖炉を囲む動物たち、そして僕。読んでいるだけで、なんだかゆったりとした気持ちになり、心が温まっていくのです。

ある家族の暮らしの中心・こたつでのできごとを、定点観測で描いたユニークな絵本です。大みそかの朝、「今日は夜中まで起きている」と宣言して、こうたくんの長い一日がはじまります。こたつのある生活の楽しさと、家族のあたたかさ、新年を迎えるよろこびを描きます。

雪の中で動けなくなったトガリネズミを助けた幼い兄妹が見たものは…？　美しい雪山に現れた、自然と人とをつなぐファンタジックな山の温泉を、村上康成さんが柔らかなタッチで描きます。大きく開くワイドページでは自然の豊かさが味わえます。

寒がりやのちょろりんは、ある日町で春のはらっぱ色のセーターを見つけます｡手に入れるために、がんばってお金をためるちょろりん。ところが、店にかけつけると､それはとかげ用ではなく……。心まで暖かくなるとかげのちょろりんの物語。

真っ白に降り積もる雪一面のだるま山、寒そう！そこに湯気がたってあったかそーうなおふろ。おさるさん一家、いのししさん一家など次々と温めていきます「ざぶーん」。みんな大満足。「さて、次の山に行くとするか。」（おふろさん談）！？あー温泉に入りたーい、私のうちにも来て・・・。

夕方から降りだしたした雪をみて、お母さんはあわてて甘酒を作りだしました。「こんなにいっぱいの甘酒、誰が飲むの？」みこちゃんが不思議に思って聞いたとき、誰かが玄関のドアをトントントン…。思いやりに満ちたやさしい世界を描きます。

「こどもたち、ついにこたつの良さを知るときがきたようね……。さあ、入ってごらんなさい」お母さんの背中にあるこたつに子ども達は興味津々。一頭、また一頭とこたつの中に入ります。ぽかぽかぬくぬく温かいこたつでは、家族の会話も広がります。