108歳まで生きた女性が抱えてきた戦争体験を、深みのある描写で描いた絵本です。
直接空襲を受けたわけではないようですが、空襲に対する恐怖、目にした隣の町の空襲が描かれています。
灯火を落とした闇の中での人の姿、亡くなった人々の幻が絵から訴えて来るような世界です。
おばあちゃんは焼夷弾のおもり部分にあたる鉄片を手にしました。
その鉄片から戦争を感じ取りました。
また、鉄片の穴に傘の先端石突きを刺して、傘の修繕を仕事にしながら戦後を生きてきました。
そんな実話に、戦争を忘れないおばあちゃんの心が込められているように思いました。
その思いが、おばあちゃんの曾孫の作者によって、2025年に結実した作品です。