「きょうは かいすいよくだ!」
たぬきの男の子、ばけたは楽しみでたまりません。
わくわくしながら水着に着替えて、お弁当をもって、浮き輪をもって……。
あれ、浜辺についたら、ちょっと変わった子どもたちがいっぱい集まっていますよ。
一つ目小僧に天狗、カッパにばけねこ……?
そうです。今日は「ようかいえん」の海水浴の日だったのです!
ようかいえんのお友だちとばけたは、さっそく楽しそうに遊びはじめたのですが……?
そこへ、海からいきなり乱入してきたのが海の妖怪、海ぼうず。
「ようかいえん」のみんなは、それぞれの得意技で応戦します。
ばけたも得意の変身技で……。
おっと、じつはここで「あれ? もしかして… およげないのは ぼくだけ?」という冒頭のセリフがポイント。
浜辺で浮き輪をもっているのはばけただけだったのですが、その浮き輪でばけたは見事、大活躍!
浜辺でパラソル……ではなく、から傘おばけの下に寝そべるぬりかべ先生や、海に入る前の妖怪体操もいい雰囲気です。
子どもたちが安心して楽しめる要素がいっぱい詰まっていますよ。
いたずらものの海ぼうずも、最後にはみんなといっしょに笑顔!
楽しい、楽しい、夏の一日。
海水浴へ行ってお弁当を食べたくなる絵本です。
ようかいえんのことをもっと知りたい!と思ったら、『ようかいえんにいらっしゃい』もぜひ読んでみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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