
モリーはふたりの姉と森で道にまよい、人食い大男の家にたどりつきました。あやうく食べられそうになりましたが、 知恵をしぼって逃げだします。ところが、おしろに住む王さまの頼みでまた大男の家にしのびこむことに……。 イギリスにつたわる昔話を、20世紀英国を代表する作家ウォルター・デ・ラ・メアが再話し、イメージの魔術師 エロール・ル・カインが華麗な絵をつけました。

カインのロマンチックでファンタジックな絵が楽しめる絵本です。
人食い大男の家の前に迷い込んでしまった三人姉妹。
人食い大男のかみさんに頼んで泊めてもらうことにしたのですが、大男には命を狙われることになってしまいました。
末娘のモリーの機転で、大男の三人娘と入れ替わり、モリーたち三人姉妹は逃げ出すことに成功します。
そこからはモリーの大活躍。
王様から言われた三つの希望を順番にかなえ、姉たちを王子と結婚させ、自らも結婚することができました。
しかし、モリー一人が大男の家に戻って、剣や財布や指輪と大男の持ち物を取って逃げるのです。
最後の指輪については大男に捕まってしまい危機一髪。
袋に封じ込まれた後、大男のかみさんと入れ替わって難を逃れることができました。
でも…、と考えると…。
どうしてモリーひとりが大男の家に戻って危険な目に合うのでしょうか?
王子様たちの出番がないのです。
それに、考えてみると、大男の娘にひどい目にあわせたり、かみさんに関しては恩をあだで返すようなことをしてしまいます。
大男がどこか憎めないキャラクターで、大男の娘たちもそれなりに可愛く描かれているので、なんだかモリーがずるがしこく見えてしまいました。
モリーと結婚した王子様はきっと苦労すると思いました。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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