「ゆるーーい」です。こんなにも「ゆるーい」絵本を出版してしまうなんて・・・ありがとうと言いたいくらい。
どんな感じかというと・・・。
とっても天気の良い日。広い広い海にうみにぷかぷか浮かんでいるのは「たこ」。
空も海も青くて水平線がわからなくなって全部一緒になってしまった様なむにゃむにゃ青い景色に「たこ」がぽつん。このページを思い出すだけで、頭のねじがゆるんでしまいふらっ、とします。
たこは「そらをとんでみたいなぁ。」と思います。 「もしもそらを飛べたらどうやってとぼう。」
そこからたこくんの奇想天外、ゆるーい想像の世界が始まっていきます。(えーそんな飛び方?) 飛び方が決まったら今度は色々な所へ出掛けていきます。(もちろん想像で。)
そうやってふわふわーっとした時を過ごしていると突然、現実の大きな音が!大変、何かが起きる!・・・かな。
終わった後はたこも読んでる人もなぜかとってもほっこりした気分になってしまうのです。こんな風に何でもない日、何か起きそうで起きない一日を過ごす、というのが実は子供にとって最高な幸せな時間なのかもしれない、なんて思わせてくれました。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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