同じ作品を前に訳された「おりこうなビル」に違和感があったので、この絵本に飛びつきました。
原作の「trumpet」が「ふえ」と訳されていて納得出来ました。
「おりこう」なが「かしこい」に変わっているところは、まだ
釈然としなかったのですが、解説を読んでスッキリしました。
この絵本は作者の娘メリーのために描かれた、メリーの持ち物を登場させた作品だったのです。
しかも、作者が再婚して二人目の母親が家に来たという状況で、娘を思いやる気持ちが背景にあります。
メリーにとって、おばさんはホッとできる憧れの存在だったに違いありません。
おばさんを訪ねていく時に、忘れてきてしまったビルが、追いかけて来て再会できたとしたら、感動的な最上級の褒め言葉に違いありません。
妙なこだわりから、この絵本の感動を手にしました。