ちょうつがい きいきい」 みんなの声

ちょうつがい きいきい 作:加門 七海
絵:軽部武宏
編:東 雅夫
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2012年03月15日
ISBN:9784265079551
評価スコア 3.62
評価ランキング 49,642
みんなの声 総数 20
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

20件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ
  • 怖くなる音がある

     夏になると全国のあちこちで「おばけ屋敷」がオープンする。
     どうしてあんな怖いものをわざわざお金を払ってまで見に行くのか、臆病な私には理解できない風物詩だ。
     いや「おばけ屋敷」だけではない。
     怪談話にホラー映画、身も凍るような仕掛けにこの世は満ちている。
     そして、「怪談えほん」だ。
     絵本くらい、明るく夢のあるものがいいのに、どうして「怪談」なのだよと思いつつ、暑い夏くらいはせめて絵本でも身も凍りたくなるものかな。

     この絵本も怖い。
     ここでは聴覚は怖さを生み出している。
     ちょうつがいの「きいきい」いう音である。
     恐怖というのは五感に訴えてくるから始末が悪い。
     この絵本の主人公の少年はちょうつがいの「きいきい」いう音から見たこともないおばけを見つけてしまう。
     聴覚から視覚へと恐怖が移っていく。
     その点では物語よりは絵本の方が恐怖感を生み出しやすいかもしれない。

     「おばけ屋敷」などはこのあと触感などの移るケースが多いが、絵本だとそこまではいかない。
     むしろ視覚が煽る。
     この絵本でも恐怖の源泉は「きいきい」鳴るところにあるが、よく見ると、描かれている家も部屋も街もみんな怪しさに満ちている。
     どころか、まわりの人がすでに異界のものたちだ。
     となれば、この絵本の絵を描いた軽部武宏さんの技量を評価すべきだろう。
     暗い部屋で、ぺたぺたと赤い絵の具を塗っている。
     そう思えば、それだけで怖くなる。

    投稿日:2017/07/23

    参考になりました
    感謝
    0
  • 現実からかけ離れた物語ですが、緊張感の走る絵本です。
    ちょうつがいから始まって、危険妄想がどんどん拡がっていきます。
    軽く流せればいいけれど、心に隙間を持っていたら、引き込まれてしまうかもしれない。
    これって案じではないですよね。

    投稿日:2016/04/12

    参考になりました
    感謝
    0
  • 椿の花

    • レイラさん
    • 50代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子22歳、男の子20歳

    怪談えほん5。
    題名を認識した途端、迫りくるホラー感。
    表紙、よおくご覧ください。
    花瓶が倒れ、椿の花が落ちています。
    散る時に花のままボトリと落ちるので、「首が落ちる」的に、入院とかのお見舞いでは避けられる花…。
    表紙の男の子が何気なく気付いた、蝶番の音。
    よくよく見ると、お化けが挟まれて叫んでいるように見えるのですね。
    さあ、大変、キイキイ鳴る見るもの全てがお化けに見えてきます。
    その造形も相当なものですが、実はサブストーリーも静かに不気味に進行しています。
    表紙にはあった椿の花が消えていますが、
    途中で、不思議な女の子が髪飾りにつけ、玄関に落ちていた靴をはき、
    三輪車で男の子の行く先を追っています!
    ラストはどう解釈したらいいのでしょうか?
    不気味な余韻が残ります。

    投稿日:2016/03/05

    参考になりました
    感謝
    0
  • 怖い・・・

    「絵本」なので、子供は絵をまず見ますよね、小さいお子さんなら特に。とにかく絵が怖い、気持ち悪い、気味悪い。娘には読み聞かせしませんでした。怪談妖怪ブームなので、たまにはこういうのも・・と思って選んでみましたが、娘には今は読んであげられない感じです。

    投稿日:2015/09/20

    参考になりました
    感謝
    0
  • 怖いです、絵もストーリーも。
    びっくりするようなラストもなければ、胸をなでおろすような救いもありません。ただただ同じパターンの繰り返しで、おばけも周囲の様子もだんだんと怖く、グロテスクになってきます。
    見方によっては主人公の精神が段々と崩壊していっているかのようにも見えます。
    こどもが一体どういう風にこのお話を捉えるのかわかりませんが、うちの子は気に入ったらしく何度も読んでいます。
    好き嫌いは分かれると思いますが、怖いお話しが好きなお子さんにはいいかもしれません。

    投稿日:2015/05/22

    参考になりました
    感謝
    0
  • 本気でこわい

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、男の子5歳

    しまった!
    本当にこわい絵本です。

    ちょうつがい きいきい という何とも不思議なタイトルに
    ひかれて読んでみましたが
    とんでもないとても本気な怖さなのです。

    いろんなところで聞こえる きいきい という音に
    さまざまなおばけ見たいのがいるのですが
    ブランコに乗っている女の子も
    乳母車の親子もとにかく怖すぎます。

    こわいのなんてへっちゃらっていう高学年の子には
    いいかもしれません。
    小学一年生の息子にはまだ早そうです。
    たぶんビビりまくってしまいます

    投稿日:2014/10/01

    参考になりました
    感謝
    0
  • 気持ち悪い

    • ハナぺさん
    • 30代
    • ママ
    • 大分県
    • 女の子8歳、男の子5歳、男の子2歳

    まず、絵が暗くてグロテスクで気分が悪くなった。
    こんな風に描く必要があるのか疑問。

    子どもには絶対読みません。

    怖い話というより、気持ち悪い話といった感じ。

    闇に引きずり込む様な話を子どもに与える意味が理解できない。 

    人におすすめしません。

    投稿日:2013/05/09

    参考になりました
    感謝
    0
  • 気が変になりそう・・・

    • 多夢さん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子12歳

    娘の反応が意外でした。
    怪談えほん「いるの いないの」を借りた時、
    何の反応を示さなかったのに、
    いざ、図書館に返却しようとしたら、
    「面白かった。別の怖い絵本も借りてきて。」
    ですって。
    なんだ〜。怖いもの見たさで、気になるんだ。
    そういえば、「怪談レストラン」などの読み物も、
    よく読んでたっけ。

    というわけで、借りてきたこの絵本は・・・いまいちだったかな。

    部屋の扉をあけると、きいきいと高い音が聞こえます。
    なぜだろう・・・男の子が覗き込むと、
    そこには、くもみたいな真っ黒なおばけが挟まっていて、
    「いたい いたい。」と叫んでいました。

    耳を澄ますと、あちこちから、
    きいきいきい・・・いたい いたい いたい・・・
    たいへんだ。

    きいきいきいという金属の音って、気になりだしたら、
    どんどん気になりますよね。
    男の子には、おばけが挟まっているように見えた。
    あっちでもこっちでも・・・恐怖で、気が変になりそう。


    全体的に暗く、おばけはグロテスクで、
    怖さを増長させる絵は、夢に出てきそうで怖い。

    読むなら、怖い話に興味がでだす小学校高学年から、
    怪談好きなファンの大人向き。

    投稿日:2013/03/04

    参考になりました
    感謝
    0
  • このシリーズならでは

    • やこちんさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子7歳、

    ちょうつがいなどの、金属の接合部分が
    油切れできいきいいう様子が、おどろおどろしく描かれています。
    おばけがはさまれて動けなくなってきいきいいうという設定のため
    結構リアルにお化けがはさまれていて
    (若干グロ画像気味・・)
    娘と「うわぁ・・」といいながら読みました。
    絵のタッチでコミカルにもできる設定だと思うのに
    こっちにもってくるかぁ・・と・・。
    さすがに、怪談えほんシリーズならではで
    シリーズ好きにはたまらない一冊かもしれません。

    投稿日:2012/06/11

    参考になりました
    感謝
    0
  • 音が形に

     おばけの絵本はたくさん見て楽しんできましたが、この絵本はおばけの本とは、またちがうような、、、。
     霊感が強そうな子どもが、ちょうつがいの場所になにかが見えてしまいます。色の感じも暗くて、なんか怖い感じです。

     金属がこすれあう音は苦手、という人は多いと思いますが、その怖さが形になるとこうなるのかな、と思いました。
     小さい子には、あまりおすすめしません。

    投稿日:2012/05/26

    参考になりました
    感謝
    0

20件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

からすのパンやさん / はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • 涙の箱
    涙の箱
    出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
    ノーベル文学賞作家ハン・ガンが描く童話


年齢別で絵本を探す いくつのえほん

全ページためしよみ
年齢別絵本セット