大好きなおばあちゃんが亡くなって、はじめてのお盆。
こなつはさびしくてたまりません。
ところが「おぼんだから、おばあちゃん きっと かえってきてくれるわよ」というお母さんの言葉通り、おばあちゃんは、きゅうりの馬にのって、「こなつ!ただいまー!」と、こなつの前に現れてくれたのです!
ふたりはお祭りに出かけて、キンギョすくいをしたり、しゃてきをしたり。
盆踊りが大好きだったおばあちゃんは、盆踊りの輪に入り、やぐらの上で堂々と踊ります。
ひっこみじあんなこなつも、おばあちゃんにひっぱられて、初めてやぐらにのぼって踊るのですが・・・。
お盆の最後の夜、おばあちゃんが帰るときがやってます。
お別れの場面、おばあちゃんのこなつを思う気持ちに胸が熱くなります。
ふたりの絆は、「大切な人を想う」というお盆本来の心を、ハッと気づかせてくれるようです。
あたたかい物語に行事の由来や知識が自然に織り込まれた「ますだゆうこ&たちもとみちこの絵本」シリーズ8作目。豆知識のページもわかりやすく、今作も「お盆」をテーマに、飾るもの、歴史やクッキングまで、いろいろなことが学べます。
子どもたちが行事を理解するのにぴったりの絵本。親子で季節と行事を楽しむのに、ぜひ手にとってみてくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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