きょうはぽかぽか、いい天気。
おじさんと動物園のなかまたちはすべりだいにやってきました。
どうやらみんな、順番にすべってみるようですよ。
らっこさんはお腹を見せて、しゅるしゅるしゅるー!
「ほーほー さすが ラッコさんです。
あのような すべりかたは ラッコさんでないと できませんねえ」
みんなも拍手です。
つづいてくまさん、へびさん、ありさんたちと続きます。
それぞれ、個性的なすべりかたをしていきます。
そのたびにおじさんは言います。
「ほーほー さすがです」
つられてみんなも大喜び、拍手を送ります。
さて、最後はなまけものさん。ゆっくりゆっくり階段を登っていきます。
さらにゆっくりゆっくり、あたりはすっかり夕方です。
だけどおじさんは言います。
「いそがなくても いいのです」
ところがなまけものさん、今度はこわくなってきて・・・?
その後は、胸がキュンとするような愛らしい展開が待っていますよ。
それにしても、おじさんと一緒にすべりだいをすべるだけなのに、
読んでいる方も、なぜだかとっても素敵な時間を過ごした気分になってきます。
これがすべりだいの魅力でしょうか。それともおじさんの人柄なのでしょうか。
そんなおじさん、最後はあっと驚く大ジャンプ!!
・・・それがどんなにすごかったのかは、読んでからのお楽しみです。
もともとボードブック版として人気のあったこのお話は、谷口國博さんと村上康成さんの息の合ったコンビによる作品です。より幅広い読者が楽しめるように新たな判型で上製本に改訂されて登場しました!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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<まさかの結末が待っているユーモア絵本>
おじさんと動物たちがすべり台をすべりました。ラッコさんは、頭を下にしてしゅるるー! くまさんは、でんぐり返しでごろんごろん! へびさんは、すべり台に巻きついて降りていきました。続いて、ありさん、なまけものさん、みんなが思い思いにすべったあと、いよいよおじさんの番。どんなすべり方をするのかな? すべり台をすべり降りてジャンプすると、おじさんは空のかなたへ! 解放的な気持ちになる、コミカルなお話です。本書は、ボードブックとして刊行した作品を、より幅広い読者にご覧いただけるよう、新たな判型で上製本に改訂したものです。
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