
ダニエルはいつも、心にうかぶままに絵をかいていました。 おどるコウノトリ、おしゃれをしたキツネ……、 空想のつばさをひろげると、 ふしぎな絵がつぎつぎに生まれてきました。 ところがダニエルのおとうさんには、 その絵がぜんぜん理解できなかったのです。
相手をおもいやり、受け入れること。 自分らしい創造の世界を 大切にすること。 そんな気持ちがえがかれた、 ちいさな家族の物語。

ダニエルって、男の子の名前だと思ったら、女の子でした。
とっても絵が上手なダニエルだけど、ちょっぴり変わった絵なのです。
町の風景をスケッチすると、犬は魚の姿に、母子は鳥の姿に…、そんな感じです。
独特の感性をもつダニエル。
そのことは、ダニエル自身も悩ますことに…。
だけど、ダニエルはある出会いによって気づくのです。
絵を描くのにきまりなんてない、表現するのは自由だってことに。
父娘の愛、生活をしていくために必要なこと、じぶんでじぶんの道をみつけるということ。飾っておきたくなる美しい絵!
いろいろな要素の詰まった、とってもいいお話でした。 (しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子9歳)
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