こんなの初めて!「書」の絵本。書道家の乾千恵の力強い文字が画面いっぱいに躍ります。そしてその文字に添えられる写真家川島敏夫の写真、詩人谷川俊太郎の言葉。かっこいい。
例えば、「扉」こころのとびら あけてごらん。「月」あこがれはそらのかなたへのたび。「風」かぜがきのうをきょうにつなぐ。
画面に一つの文字。でも、眺めていても飽きないどころか、発見があり、動きを感じ、文字そのものに興味を持たされます。書というものが、こんなに自由で、迫力があるなんて。
そして、3人のコラボレーションはイメージをどんどん膨らませてくれます。子供が見たら、きっと自分で色々なものを発見するに違いないでしょう。理屈ではなく、例えば「月」という文字そのものから感じる事ができるのでしょう。
こんな絵本がもっともっと見てみたい。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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