ともだち」 みんなの声

ともだち 作:谷川 俊太郎
絵:和田 誠
出版社:玉川大学出版部 玉川大学出版部の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2002年11月
ISBN:9784472402784
評価スコア 4.73
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みんなの声 総数 112
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112件見つかりました

  • ともだち考

    • すずらんぷさん
    • 40代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子19歳、女の子18歳

    ともだちって何なんだろう?一緒にトイレに行くからともだち?給食やお弁当を一緒に食べるからともだち?帰る方向が一緒だからともだち?
    そんな物理的な距離の近さではなく、心の距離の近さがともだちっていうことなのかな、とこの本を読んで感じました。
    すぐ近くにいなくても、毎日会えなくても、ふと「どうしているかな?」と思い出せる関係。年齢とか、境遇とか、種の違いとかも関係なく、相手のことを気遣えた時、その人は自分にとってのともだちなのかもしれないですね。
    この絵本を読んで、子供がまだ幼稚園だったとき、たった3年間だけ一緒に過ごした北海道のお友達のことを思い出しました。
    何事もゆっくりめだった娘をいつもずっと待っていてくれた二人。
    彼女たちは、今、元気でいるのかなぁ。幸せでいてくれるといいな。

    投稿日:2015/11/11

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  • ともだちとは。

    ともだちはかぜがうつっても へいきだっていってくれるひと
    いっしょに かえりたくなるひと
    いやがることを するのは よそう

    違う立場や違う性別、体の特徴が違っても仲良くできる気がします。そんな素敵な詩の絵本でした。健常者と身障者も仲良くできるはずですね。

    親も感じるものがある絵本でした。子供にも、詩なのでわかりやすかったようです。

    投稿日:2015/11/07

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  • 「トモダチ」も「ともだち」

    子どもが小学生になった頃だったでしょうか。
    学生時代の友達が手紙に書いてきたことがありました。
    「○○ちゃんのお母さん」になって
    ”知り合い”は、いっぱいできたけど
    ”ともだち”は、なかなかできない。と。
    その時、私は納得したけれど…。

    『ともだち』―。
    和田さんの挿絵の右端で語り掛ける谷川さんの言葉は
    易しくてシンプルだけど
    その言葉に
    たしなめられたり、うなったり、苦笑いしたり。
    それでは、あの人は、私のともだち?
    私は、あの人のともだち?…と考える。

    けれど終盤
    挿絵が写真にかわり
    車椅子の少年のまなざしに射すくめられたその後で
    写真には重い現実が見えるけど
    なにか人の持つ大きなやさしさが私を包みました。
    「あったことが なくても このこは ともだち」に。

    そして、ふいにうかんできたのは
    震災直後のアメリカ軍による”トモダチ作戦”でした。
    遠くに暮らしていても、会ったことがなくても
    トモダチとして手を差し伸べてくれた人達。
    直接、被災はしていなくても
    日本人として
    誰もが、その行動と思いに
    心を動かされ、感謝しましたよね。

    ともだちに、細かい条件や定義は要らなくて
    相手を助けたい、力になりたいって思うだけでじゅうぶん。
    それだけで、ともだち!

    長く「○○ちゃんのお母さん」をやってきて
    知り合えた多くの人たちの何人かは
    確かに「ともだち」と、今、思えるのです。
    会う機会もほとんどなくなってしまっても
    「元気でいるかしら」と思いはせたら
    それって、ともだち!
    「そばにいないときにも いま どうしているかなって おもいだすひと」
    ですもんね。

    投稿日:2015/11/04

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  • 本当のともだち

    「ともだち」って何だろう?

    公園で出会った見知らぬ子のことを「ホラ、おともだちも遊んでるよ」などと言うことがある。
    あるいは「1年生になったら、ともだち100人できるかな」という有名な歌もある。

    「ともだち」って、分かっているようで実は奥が深い言葉です。

    谷川俊太郎さんの簡潔な文章と、和田誠さんのシンプルだけど優しい挿絵。
    読み聞かせしながら、息子は「そうそう」「分かる分かる」と頷きながら聞いていました。
    あまり友だちの多くない息子ですが、押し付けでない文章に共感するものが多くあったようです。

    中でも「一人では届かない背中も ともだちがいればかいてくれる」のページが面白かったようで、「服の中に手を入れてかいてくれるのって、よっぽど仲がいいんだね」と感心していました。

    後半の写真のページは、大人である私も心が痛くなるようでした。
    たとえ会ったことが無くても、「この子の為に手助けがしてあげたい。何かをしてあげたい」と思う気持ちがあったなら、その子はともだちなのですね。

    誰だって、一人では生けていけない。
    もし、一人でも自分を理解してくれるともだちがいたなら、どんなに心強いことでしょう。
    笑顔溢れる人生には、なくてはならない存在。
    それが「ともだち」ですね。

    投稿日:2015/11/04

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  • 人との関わり方

    娘が幼稚園児の時から家にある絵本です。

    当時の娘は、ただ聞いているだけのようでした。
    私は、この絵本を声に出して読むのが好きです。

    一部内容は、今の時代とそぐわないのはあるのですが、
    卑怯、ずるは恥ずかしい事、
    相手の気持ちを考えてあげられる人
    そんな事を考えられる子供は、
    そうそういないと思うのですが、
    この絵本をきっかけに
    想像力を働かせてくれたらいいなと思います。

    娘には、繰り返し読みたいです。

    投稿日:2015/11/02

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  • そうだったのか谷川さん!

    今まで読み聞かせの場で、この「ともだち」と「いちねんせい」を同じ扱いで選んでいました。
    どちらも谷川さん・和田さんコンビで、詩と絵が絶妙の組み合わせで楽しく「もう一回読んで」と声のかかることもあります。
    ただし、「ともだち」に対してのみ起こる子どもたちの反応に、戸惑いを感じることがありました。
    共感・反発・納得・拒否などの呟きです。ただ詩の言葉やリズムや遊びに楽しむのではない姿勢があるのです。
    子どもたちの心をザラッとさせ動かすようなのです。なぜでしょうか。

    そうだったのか谷川さん!謎が解けました。絵本ナビの谷川さんへのインタビュー記事で!!
    そもそも「ともだち」は詩の絵本ではなかったのです。谷川さんは、はっきりと「ともだち」は認識絵本として書いているとおっしゃっています。大人の学問への入り口の絵本なのだと。「ともだち」とは何ぞや・・・・これはもう哲学じゃあありませんか。
    子どもたちにはちゃんと届いていたんですね。詩とは違うんだということが。

    これからは、谷川さんが「意識的論理的に言葉をえらんで」作られたという「ともだち」絵本を読み聞かせる時は、こころして、じっくり丁寧に言葉を届けようと思いました。もちろん子どもたちの呟きに戸惑うことなく、そうだったのか谷川さん!と肯きながら。

    投稿日:2015/11/09

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  • ともだちって 受賞レビュー

    • うめちびさん
    • 30代
    • ママ
    • 富山県
    • 女の子4歳、男の子2歳

    4歳の娘と読みました。
    娘にわかるかなと思うところもあったり、大人の私でもドキッとさせられるところがあったのですが、読んだあと、娘が「ともだちってみんなのことだね」と言ったのを聞いて、すとんと気持ちが落ち着きました。
    大人は、ついつい定義や建前が気になってしまうけどともだちってシンプルに大事なものだなーと、この本と娘から気づかされました。
    気づいた後にもう一度娘と読みましたが、前よりずっと深く言葉が心に響きました。
    そっとよりそってくれる、ともだちのような大事な一冊になりました。

    投稿日:2015/11/03

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  • 沁みわたる

    ともだちって…

    ページをめくるたびに共感する事がいっぱいでした。
    自分には素敵なともだちがたくさんいるんだなぁと改めて感じて、とても嬉しくなりました。

    私にとってともだちって…思い出すと嬉しくなるひと!

    谷川さんの詩が身体中に沁みわたっていきます。
    ともだちって、有難いですね。

    感謝の気持ちを込めて…
    素晴らしいともだちへの贈りものに、ぴったりの絵本ですね!

    投稿日:2015/11/11

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  • 大人も子供も

    4歳の長女のために借りてきました。
    でも実際に読んでみて、これは子供だけではなく、大人も読める絵本だと思いました。いや、むしろ大人こそ読まなければならないのかもしれません。

    お友達が大好きな娘。
    そんな娘にはどのページのどのシーンも心に響くところがあったようでじっと見ていました。
    卓球のページ、卓球はまだやったことがないのですが、それでも意味はちゃんとわかっていました。

    谷川さんの簡潔で、それでいてとても深い文章。
    谷川さんだからこそ表現できた内容だと思います。
    素敵な絵本をありがとうございます。

    投稿日:2015/10/31

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  • ズシン と心にひびく。

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子9歳、女の子4歳

    4歳の娘、9歳の息子と読みました。

    「ともだち」って
    ひらがなで書くとたった4文字
    でもとっても奥の深いものだなぁと思わされた一冊です。

    かぜをうつしてもへいきだっていってくれるひと、
    あってなくても、今どうしてるかなって気になる人

    そういえばそうですね。
    普段意識しないけど、「ともだち」がいかに有難いものであるか
    人間は一人では生きて行けないということが
    読むたびごとに
    ズドン ズドン と
    心にのしかかってくるような絵本です。

    そして、地球のどこかで困っている、
    会ったことのない人も、ともだち。

    こうして一つずつ心と心が繋がっていけば
    もっといい地球になっていくんじゃないか。

    我が家の息子、我が家の娘には、
    本当に今の今からでも、意識してほしいことの一つです。

    世界中の、子供も、大人もみんな、
    ちょっとずつの意識で、地球はいい星になっていくんじゃないか。

    本当にそう願わずにはいられない一冊です。

    投稿日:2015/11/02

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