ママになった自分を待っていたのは、不安と緊張のくり返し。ふとしたきっかけで涙が流れることも。そんな時に力づけてくれるのは、子どもの存在そのもの。大人になった今も、子どもとしての自分も。生まれてきたことに心から感謝したくなる、そんな絵本をご紹介します。
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「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、 その いっぽん いっぽんに キスを した」ではじまるこの絵本には、母であることのすべてがつまっています。繰り返されてきた、大きな命の流れを、シンプルな言葉であらわしてくれています。母になったばかりの人、子育て真っ最中の人、子ども、自分の母親。読む人の心をそれぞれに映し出してくれる、そんな絵本なのかもしれませんね。
赤ちゃんは、お母さんのおなかのなか。おへその穴から見えるのは、お兄ちゃん、お姉ちゃん、お父さん。みんなが生まれてくるのを待っているのです。命の誕生と、それを迎える家族の様子をあたたかく、楽しく描いた絵本です。生まれ出る日を待つ赤ちゃんの目線は、思いがけず涙を誘います。ママ、パパ、お兄ちゃん、お姉ちゃん、じいじ、ばあば。どんな立場の人にも共感できる一冊です。
あなたが大きくなるまで、いつも一緒にいて見守ってきたけれど。いつかあなたは、とびだってゆく。あなたはあなたの道を歩み、なりたいあなたになっていく。わたしだって、変わっているかもしれない。たとえ姿は変わっていたとしても。同じひつじに見えなかったとしても。これからもずっとわたしたちは「わたしたち」のまま。
わらっている顔、ぎゅっと服をつかんでいる小さな手、腕の中で抱かれているまあるい身体。どの場面でも、まるでおひさまのように明るい光を放っているあかちゃん。
ふとした時にやってくる不安の心は、いつだってこの子たちが救ってくれるのです。
「ぼくらを よわいと 決めつけないでよ!」
かみさまに『うまれていいよ』って言われて、ぼくはママに会いたくて、抱きしめてもらいたくて、ママを探しつづけます。ママの方だってずっと会える日を待ち望んでいるのです。そして誕生の瞬間。「うまれてきてくれて、ありがとう。」これからママになろうとしている方、そして生まれた時のことを聞くのが好きな子ども達に。親子で一緒に読んでこの言葉をしっかりと伝えていってほしいです。
「ぼくは いつも おこられる。」妹を泣かせて怒られて、女の子を驚かせて怒られて、友達に先に手を出して怒られて・・・。お母さんや先生にいつも大目玉をくらっているこんな男の子、いるいる。でも、この絵本を読んではっとさせられたのです。こんな風に思っていたなんて。怒られても言い返さない訳が、おかあさんや先生の笑顔が見たいからだなんて・・・。男の子を持つママの、多くの涙を誘ってしまう絵本なのです。
だんだん大きくなって、反抗期になって、文句も言うようになって・・・でも、そんな息子だってやっぱりかわいいのです。おっぱいを飲んでいたり、よだれをたらしたり、すやすやと可愛い寝顔を見せてくれていた赤ちゃんの頃と同じようにかわいいのです。母親の大きな愛を描いた心あたたまる絵本。お互いに照れるようになった頃、読んであげたいですね。
スプーンは食べるときに使うもの。でもスプーンいとって大切なのは、それを使うと上手に食べられるということ・・・。
たいせつなことは何か、ひとつひとつのものについて、語りかけてゆきます。
あなたは あなた。
あなたにとってたいせつなのは・・・?
100万回も死んで、100万回も生きたねこがいました。100万人の人がそのねこをかわいがり、100万人の人がそのねこが死んだときに泣きました。あるときねこは誰のねこでもない、のらねこになりました。やがて子どもが生まれ、自分よりも大切な家族を持つことに。そして・・・。命について、愛について考えさせられる絵本です。
「子どもはみな、愛されるために生まれてくるのです」
産婦人科医の作者による、胎児のモノローグの形でつづられた絵本。喜びとともに、多くの不安を抱えている妊婦さんや出産後のお母さんの心を安らげてくれる内容に、感動の波が広がっています。
以前、僕とおじいちゃんは毎日のようにお散歩を楽しんでいました。僕の世界はどんどんひろがりました。でも、困ったことや怖いことがあるとおじいちゃんは僕の手を握り、「だいじょうぶ だいじょうぶ」とおまじないのようにつぶやいてくれるのです・・・。おじいちゃんと息子のやりとり、息子の成長する姿に思わず涙してしまうお母さん方も多いのではないでしょうか。
マイアサウラのお母さんがひろってきたたまごは、ティラノサウルスの赤ちゃんだったのです。他人の子だと知りながら、我が子と同じように深い愛情で育てる母親、自分が他人の子だとは気付かずに母親や弟を信頼して育つ子ども・・・。母と子、そして家族の心のつながりが痛いほど伝わってくる絵本です。
ぼく おかあさんのこと・・・キライ!ねぼすけで日曜日の朝はいつまでもいつまでも寝てるし、ドラマばかりみてマンガみせてくれないし、すぐ怒るし・・・何より、ぼくとは結婚できないっていうし!この言葉に込められた男の子の気持ちを思うといじらしくてたまらなくなってしまうのです。
おかあさんは期待と不安の中、はじめて赤ちゃんを生んだ日、おかあさんになったのです。あなたのおかげで私はおかあさんになれたのよ・・・。読むたびにそんな温かな気持ちにさせてくれる絵本です。子どもは自分の生まれた日のことを話してもらうのが大好き。是非親子で一緒に読んでみて。
「うまれて はじめて てらしたのは、うまれて まもない あかちゃんと、しあわせそうに わらっている かぞく。 オレンジいろの 小さな火が、くらいへやを いっしょうけんめい あかるくします」女の子が生まれたとき、ろうそくは初めて火を灯されました。
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