しずくのぼうけん。
タイトルページは、小さな荷物を担いで歩いている、かわいいしずくの絵です。一体、どんな冒険をするのかな?と読み進めてみると、なるほど地球の上の水の循環を描いた本でした。
しずくがホコリで汚れてしまったり、蒸発して雲になったり、海に戻ってきたり、凍って岩を割ったり…表情豊かなしずくちゃんと一緒に冒険をしながら、気がつくと小学校の理科で勉強する内容をなぞっていました。
原書の初版は1965年、ワルシャワ。約60年前に、こういう題材で、こんな感情豊かな本が描かれていたことに感服しました。