紙の帽子をかぶり、新しいラッパをもったぼくは、森へ散歩にでかけます。そこで出会った動物たちと、楽しく時間をすごします。
モノトーンで描かれた小さな絵なのですが、とても味わい深くて、色々な思いが心に浮かびます。
暗くて深い森はもしかしたら怖い場所かもしれません。でも、この絵本ではちっとも怖くありません。ぼくは自然に森にいて、動物たちと遊んで、自然に森を出ます。
1ページ目を開いたとき、ふと『大きな森の小さな家』が浮かんだのですが、作者はウィスコンシン州出身とのこと。同じ森なのかもしれないな、ウィスコンシン州の森はやさしいのかな、と思いました。
守られて、安心して、ほっとして、のびのびとした時間が流れる一冊。名作だと思います。