センダックのイラストは魔法がかかっているようです。特にこの「かいじゅうたちのいるところ」は自分たちの部屋にも木が生え始め、波が現れてくる気がします。異世界が現実化する。そんな不思議なリアリティがあるのです。特に、ぼんやりと描かれた月の表現はなんともいえない魔力があります。
確か、娘が1歳にならないころから読み聞かせていたと記憶しております。文字が少ないので、そのころから夢中になっていました。かいじゅうを指差して「がちがち」と言うようになったのは、読み出してまもなくでした。赤ちゃんの娘もその世界にはまっていたようです。