保育園の絵本貸し出しや、図書館などで、たびたび借りてきていた絵本です。
息子のお気に入りなので、いつか購入したいと思っていて、
古本市で発見したのをきっかけに我が家の本棚にやってきました。
マックスはやんちゃでいたずらっ子で暴れん坊。
まさに男の子っぽい男の子といった感じです。
そんなマックスを、夕ご飯抜きで部屋に閉じ込めちゃうお母さんも、
肝っ玉母さんというか、男の子のママだなぁという印象。
閉じ込められた寝室の中で、マックスは空想の世界へ旅立ちます。
かいじゅうたちの王様になるところが、マックスの支配欲を表していますね。
聞き手の子どもも、「誰かより偉くなりたい」という気持ちはみんな持っているから、ワクワクするのでしょう。
でも、それだけじゃちょっと寂しい・・・
甘えられる、優しい誰かさんの存在も、子どもにとっては大事。
そうやって、威張ってみたり、甘えてみたり、両方の間を行ったり来たりしながら、子どもは自立していくのですね。
一見マックスを突き放したように見えても、ちゃんと夕ご飯を用意して待っている、マックスのお母さんがステキです。
だからこそ、マックスは安心していたずらをしたり空想したりできるのでしょうね。
うちの息子はとても怖がりで慎重派。
でも、お友達や他人の前では、いっちょ前にプライドもあるみたいで、
強がってみたりもする、微妙なお年頃です。
マックスのように、いたずらして大暴れするようなタイプではありません。
でも・・・彼はこの絵本大好きです。
マックスに自分を重ね合わせてるのが、伝わってきますもの。
マックスは、息子にとって、自分にはちょっと真似できない、憧れの友達のような存在なのかもしれません。