小さな女の子ロンパーちゃんは、お母さんと街に出かけて黄色いふうせんをもらいました。友達のようにとても大切にしていたのに――。「よるくま」シリーズで大人気の作家が描く愛らしい絵本。 2003年3月刊。
お母さんと一緒に町にお出かけしたロンパーちゃんは、お店で黄色い風船をもらいました。空に飛んでいってしまわないようにヒモをひとさし指にくくってもらい、ロンパーちゃんは喜んで家に戻ります。家の中で風船のヒモをほどくと「あら あらら」。風船は天井についてしまい、手が届きません。すると、お母さんがすてきなことをしてくれました。
幼児の風船への思いが描かれたかわいらしい作品。言葉は少なく、色彩を控えたデッサン調のイラストがノスタルジックな世界を展開していきます。風船を抱える姿、見つめる姿、思う姿、うれしそうに一緒に遊ぶ姿など……、どのロンパーちゃんも的確な描写力でとらえられ、愛しさがいっぱい。風船の黄色がスプーンの色、花の色、蝶の色、そして最後の月の色とともに強調され、鮮やかな印象を植えつけます。かわいいロンパーちゃんを見守るお母さんの視線、行為もすてきですね。 ――(ブラウンあすか)
ロンパーちゃんだけでなく、子どもは皆、ふうせんが大好きです。
ふわふわと頼りなげで、それでいて、なんだか癒される存在。
ロンパーちゃんは、町でふうせんをもらいました。
子どもがふうせんを持つときは、指や腕にくくってもらうことはお約束。
飛んでいってしまわないようにね。
部屋の中なら大丈夫?
でも、天井にくっついて、ロンパーちゃんには届かない。
そこで、お母さんは工夫します。
なかなかのアイデアに、思わず「ナイス!」と叫んでいました。
ロンパーちゃん、ふうせんが飛んでいかないと安心したのか、
外に連れ出してしまいます。
ふうせんと一緒におままごとをして遊ぶロンパーちゃん。
と〜ても可愛い〜!!
(このシーンが一番好きだな〜)
でも、やっぱり・・・!!!
ふうせんを友達のようにして遊ぶ姿は可愛いし、
泣いてるロンパーちゃんも、抱きしめたくなるほど愛おしい。
子どもには共感できるおはなしであり、
ママにとっては、抱きしめたくなるようなおはなしの絵本です。 (多夢さん 40代・ママ 女の子10歳)
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