ねずみの子どもたちがお買い物にでかけます。
お母さんから預かったメモを片手に、「がらがらごっとん がらがらごっとん」。
きょうだい力をあわせて荷車引いて、向かったのは……。
最初のお店は、メロンのかたちの果物屋さん。
「いらっしゃいませ! なににしましょう」
「メロンと バナナを ください」
「はい、かしこまりました。まいど ありがとうございます」
おなじみのやりとりのあと、お金を払ってメロンとバナナを受け取ります。
がらがらごっとん。つぎはパン屋さんに、お花屋さん。
荷車はどんどんいっぱいになっていきます。
お店のかたちのかわいさや、並んでいる商品に目が引きつけられます。
それにしてもねずみの子たち、メモのとおりにお買い物ができてえらいです。
食いしん坊の太っちょねずみの子は、食べもののお店では指をくわえて棚をのぞいていますけどね!
さてさて、最後のお買い物はいったい……?
最後まで読むと、お買い物には、8ひき全員の力が必要だったと納得。ちゃんと買い物ができたワケも納得です(だってきょうだいの中でもおにいさんおねえさんだったみたいですから)。
花束も買って、お祝いみたいだけど……何のお祝いでしょう?
最後には、びっくりの素敵な集合場面が待っていますよ。
多田ヒロシさんのねずみさんシリーズは、一度読めばくせになる味わいたっぷり。ぜひそろえたくなるシリーズです。『ねずみさんのながいパン』『ねずみさんのくらべっこ』もあわせてどうぞ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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