タヌキの家の隣に引っ越してきたキツネの奥さんは、引越のあいさつにかごいっぱいのいちごをもってタヌキの家にいきました。タヌキの奥さんは喜んでいちごを受けとると、おかえしに筍をキツネの家にもっていきました。そこでキツネの奥さんはおかえしのおかえしに花と花びんをもって……。よろこんでもらえてよかったわ、と次から次へとおかえしの連続で、とうとう家の中のものは……。
母の私自自身が小さい頃に読んだ懐かしい絵本ですが、時代に全く左右されず娘、息子も大好きです。
お返しがお返しを呼び、最終的に全部とっかえっこというシンプルな構成で、繰り返す「おかえしの、おかえしの、おかえしの…」というフレーズが子どもにはテッパンにウケます。
ただ、読む方は人にもよるんでしょうが、若干めんどうくさい…。私は繰り返しの言葉遊びがあんまり好きじゃないので、これを読んでといわれると少し気が萎えます(笑)
でも、お返しがお返しを生んで、という流れは大人にも子どもにも結構日常的にあって、その時はいつも「これって、おかえしのあの絵本みたいだね〜」「え、じゃあ、このまま続いたら…終わらないんじゃない?!」みたいな親子の楽しい会話のきっかけになっています。そういう意味で、想像のお話なのに、すごく生活に活きる感じがして、とっても好きな絵本です。 (たっちママさん 40代・ママ 男の子8歳、女の子5歳)
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