のりもの好きな子大集合!

2025年の「課題図書」をご紹介します。「課題図書」は、夏休みの読書感想文のために選んで読む本ではありますが、でも一冊読むだけじゃもったいない! 今年の課題図書には、さまざまなテーマにおいて世界を大きく広げてくれる、とっておきの作品が選ばれています。ある一冊との出会いが、身近な誰かを深く理解するきっかけになったり、はたまた想像もしなかった新しい世界への扉を開いてくれることがあるかもしれません。小中高生の皆さんはもちろん、大人の方もぜひ手にとってみてください。
関連するテーマ
課題図書作品
【小学校低学年の部】
ライオンの学校に転校したネズミのぼく。体の大きさも、言葉も習慣も違うライオンと、仲良くなんてできっこない!そう思っていたけれど…。ネズミの勇気が、世界を変える!「書店員が選ぶ絵本新人賞2024」大賞受賞作。
【小学校低学年の部】
ぼくとエトは大の仲良し! いつでもふたりいっしょ。ある日、一人の男の子が「仲間に入れてくれる?」と、やってきた。エトは「いいよ」って言ったけど…。友達との関わりの中で生まれる感情を丁寧に描いた物語。
【小学校低学年の部】
「カエル」って聞くと、どんなカエルを思いうかべる? 目がぴょこんと出て、黄緑色の…そう、ワレワレ、アマガエル! 体のとくちょうや、卵からおたまじゃくし、カエルへの大変身。おどろきの生態を楽しくお届けします。
【小学校中学年の部】
小三のゆうとは、ふみきりでペンギンの話を聞く。るりは、白いヘビのうわさを確かめたい。ななこは、鏡の中のライオンと会う。そうすけは、変わったフクロウが見える。「自分らしさ」や「ふつう」って、なんだろう?
【小学校中学年の部】
気温が2℃上がったらどうなると思う?人間も、植物も、陸や海の動物たちも…地球でくらす生き物みんなの命があぶなくなるんだ。もうこれ以上、地球の気温をあげないために、わたしたちにできることは?
【小学校中学年の部】
科学者のママ、ゲーム好きのパパ、音楽家のおじさん…同じ場にいても、見ているもの、その見え方は全く違う。食卓を囲む家族の異なる世界を描く、多様性と共感について知るユニークな絵本。
【小学校高学年の部】
「色覚障がい」を隠して生活する信太朗。赤いトマトや焼けた肉が見分けられず、困ることもたくさん。しかし、自分の見え方に寄り添って考えてくれる担任の先生に出会い、「自分の世界の見え方の特別さ」に気づいていく。
【小学校高学年の部】
少年と動物とのふれあいをえがく、心に残る物語です。ロンドン動物園の元主任飼育員の少年時代の実話に基づいています。舞台は1950年代後半。父親の兵士時代の心の傷にもふれ、命についても深く考えさせられるお話です。
【小学校高学年の部】
物語は、マナティーが泳ぐ美しい場面から始まる。主人公にとってマナティーは、祖父の思い出で、親友との大発見で、心を落ちつかせてくれる存在。その保護のためにさまざまな人と関わり、奮闘する姿が胸を打つ感動作。
【小学校高学年の部】
内気な女の子マナミが出会ったのは、難病ALSをわずらう先生だった。新米顧問の先生と合唱部の子どもたちはそれぞれの想いをかかえ、合唱コンクールの全国大会金賞をめざす。1年間の冒険を描いたノンフィクション。
【中学校の部】
食にまつわる悩みを抱えたふたりの中学生が、背中を押してくれる先生や、様々な環境の友だちとのかかわりを通して、少しずつ悩みと向き合っていく様子が描かれています。食べることの大切さを教えてくれる物語です。
【中学校の部】
スラムはムンバイ(インド)の人口の40%が住んでいるが水は5%しか供給されていなかった。兄が身をかくし残された少女ミンニは、母が倒れるなど次々とふりかかる試練にまけず知恵を働かせ難題をのりこえていく。
【中学校の部】
「知の巨人」ともいわれた夫の鳥居龍蔵や家族とともに人類学の研究に取り組み、探検のような調査を進めた鳥居きみ子。これまで紹介されることがなかった人物の、さまざまな困難の中を突き進む生き様を描きます。
【高等学校の部】
ちがう宗教を信じる者たちが、互いを憎みあい、傷つけあっていく。安全を求め旅に出た家族。自分の思いをことばにできない少女は亡き母にあてて、揺れる心を日記につづる。『アンネの日記』をほうふつとさせる傑作。
【高等学校の部】
聴こえない/聴こえにくい親のもとで育つ聴こえる子ども=「コーダ」。ろう者と聴者のはざまで生きる経験を通じ、言語やコミュニケーションの大切さ、自分と異なる人の立場を想像する難しさを知るノンフィクション。
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