「うん、もお〜!
ないても
とれないの!
ふうせんは
おそらのさんぽに
いっちゃったの!」
ころんだ拍子にふうせんをとばしてしまって泣きじゃくる妹タータンに、お兄ちゃんのノンタンがいい聞かせます。きっとノンタンも、お母さんにそんなふうにいわれたことがあるんでしょうね。あらあら、それでも泣きやまないタータンをおいてきぼりにして、ノンタンはお友だちのところへ遊びに行ってしまいました。でも大丈夫。タータンもペンギンさんといっしょに虹をのぼって、おそらに出かけます。
今回の主役はタータン。飛ばしてしまったふうせんを追って、虹の橋をわたったり、くもを食べたり、ふかふかのくものうえを飛びはねたり、夢いっぱいで本当に楽しそう。タータンもさっきまでの泣き顔があっというまに晴れわたって、ニッコニコです。読み終えたら、さあ、お子さんといっしょにタータンのまねっこして、おそらのさんぽに「いってきまーす!」。
(三木文 絵本ナビライター)
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