たいくつなトナカイさんがはじめた「しりとり」。「トナカイのイイイ」とはじめると、やってきたのはイノシシさん、つづいてシマウマ、マントヒヒ......と次々やってきます。ユーモア絵本作家の第一人者・長谷川義史のとびきりおもしろい動物しりとり絵本です。
とても大好きな絵本なので、最初にマイナス点を…。(ファンの方すみません)
ラストシーン近くに「カバのバカ」という台詞があるのですが、この単語のせいで幼稚園・小学校の読み聞かせに使う本の選定で却下されてしまいました(T_T)
言葉遊びの1つなんですけどね、今は本当にNGワードに厳しい世の中で残念です。
もし公の場で読み聞かせに使われる方は「カバさんったら」等と言葉を置き換えて使う必要があるかと思われます。
(多少の言葉の置き換えは私的にはOKなんですけどね…)
チャンスがあれば言葉を置き換えて読み聞かせにチャレンジしてみたいです!
さて、本の内容です(^-^)
大変面白かったので、近隣の子供達を集めて公園で読み聞かせしてみました。(これがメインと言う訳ではなく、数冊読んだうちの一冊です)
長谷川義史さんの本なので、関西弁で読んでみました。
最初の見開きは、これからの展開を暗示させるものなので、あえてゆっくり読むように努めました。
「イ、イ、イ…」と考えるページでは、めくるタイミングをワンテンポ遅らせて子供達に考える時間を与えます。
だんだんトナカイが「そう来たか」とツッコミを入れますが、ここは大人の方がウケていました。
ここ面白いところなんですけど、小さな子供達はスルーなんやね…難しいなぁ。
カバ→バイソンで子供達がクスクスと笑います。年少、年中ぐらいの一部の子供はキョトンとしてました…この辺は言葉遊びに慣れる年頃じゃないと厳しいみたいですね。
幼稚園児ならしりとりシーンを楽しい感じで(間をとったり掛け合い等で)強調してあげて言葉遊びに興味を持たせる、小学校低学年には考えさせる力を引き出させる、中高学年には話の構成を楽しんでもらう…など、スタイルや年齢によって使い分けられる本だなぁと思いました。
読み聞かせボランティアのメンバーの反応は、賛否が半々といった感じでした。
(「バカ」という単語や、カバが負けるシーン自体の描写がキツすぎる等)
明るく楽しく読み聞かせられるかどうかは、読み手の心の持ちようによって変わってくるみたいです。
堅苦しい事を書いてしまいましたが、肩の力を抜いて読んで欲しい一冊です(^-^) (happychanceさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
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