「ちゃくりく、せいこう!」
今日は遠足です。
宇宙ステーションを飛び立って、着陸したのは、なんと…月!
クレーターから見えるのは、きれいな地球。
はじめて見る子ども達は大喜びです。
おや、でも一人……お絵描きしている間に寝てしまった子がいるようですよ。
そして、気が付くと置いてけぼり!?
しょうがないから、また一人クレヨンで絵を描いていると、うしろから誰かが絵をのぞきこんできて……。
「宇宙遠足」!!
子どもたちが、こんなに気軽に月面に降りたち、お絵描きなんてしたりして。
おまけにあわて者の先生が、一人忘れて置いてっちゃって、
かけた言葉が「ごめん、ごめん」。
えーーー!?
月面着陸って、もっと大袈裟で仰々しい出来事なんじゃないの?
だけど、もしかしたら。
あと100年も経たないうちに。
こんな世界がやってくるのかもしれない。
宇宙船も、宇宙ステーションも、宇宙服だって、かっこいいけど、とってもカジュアル。
なんだか登場する宇宙人もへんてこりんだけど愛らしい。
やり取りだって、ちょっとバカバカしい。
ああ、いいなあ。
とっても夢がある。
今年2019年は人類が月面着陸に成功してから50周年イヤー。そんな年に発売されたこの絵本は、言葉は多くないけれど、見れば見るほど、想像すればするほど夢が広がります。そして、とっても笑えます!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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