「これからは、いろんなことがかわるんだよ」そういって、おとうさんはおかあさんを、むかえにいった。いったい、なにが、かわるんだろう…? ひとり家にのこされた少年の不安にゆれる心を、シュールなタッチであざやかに描く、国際アンデルセン賞受賞作家A・ブラウンのふしぎの世界。
今日からいろんなことが変わるんだよ、と言って
出かけたパパ。
やかんが猫に見えたり、
うわぐつがねずみになってたり、
自転車の車輪がりんごに見えたりします。
かわっちゃうって、どういうふうにかわるんだろう?
主人公ジョーゼフの不安な気持ちと、
少しドキドキの気持ちが、
各ページに登場するモノたちの変身で表されている気がしました。
5歳の息子は、ただただ間違い探しのように、
あ!せんたくばさみがスプーンになってる!
あ!ここも色がちょっと変わって変身しかかってる!
と、変身前の微妙な兆候を一人探し当てては喜んでいました。
息子も一年前にお兄ちゃんになったばかり。
妹が病院から帰ってきたときは、
家の中や外が同じように見えるくらい、
不安とドキドキがあったのかな。
ジョーゼフと同じく、
妹の誕生は息子にとっても、
この絵本に出てきたモノたちの変身と同じくらい
大きなCHANGESだったに違いないということを
改めて思い知らされました。
もっと早くこの絵本に出会っていればよかったです。
下の子出産前に読んでいれば、
息子のちょっとした変化に気付いてあげられたかもです。
これからお兄ちゃん、お姉ちゃんになるお子さんたちのママに
ぜひお勧めしたい一冊です。 (ムスカンさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子1歳)
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