「あーん。おうちが わかんないよう。」
のはらのまんなかで、おんなのこがないています。
そこへ、こぎつねがやってきて
「ね。なみだをふきな。いっしょに さがしてあげるよ。」
しんぱいそうに、そう言ってくれたこぎつねと
おんなのこはてをつないでおうちを探します。
このみちかな。あのみちかな。
おんなのこは無事おうちに帰りつきますが、
こんどはかえりみちに、こぎつねがまいごになってしまいます。
こぎつねの次はこぐま、次はこうさぎ。そして最後は・・・?
あまんきみこさんのやさしい文章と、『わたしのワンピース』の西巻茅子さんの絵が、ほのぼのしたお話にぴったり。
まいごになったけど、しんぱいそうに一緒にかえりみちを探してくれるひとに会って、ほっとしたり、ねむる前にしあわせなきもちで「また会いたいな」と思い出したり。
子どもが大好きな「くりかえし」絵本でもあります。
思いやりが次々つながって、最後は、みんな笑顔。
「おやすみなさい」で終わるので、ねむる前にお布団で読むのもおすすめですよ。
一日の終わりに子どもと読むと、ほーっと心がゆるむ絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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