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「げんじぬま」の主はトノサマガエルのサムライだ。ある日、目玉の光る化け物がアオガエルの背中に傷をつけた。平家ネコの仕業だと、「ともえ」が断定した。「合戦だ! 」「いくさだ! 」沼のサムライのカエルたちが集まった・・・・・・。豊かな想像力とユーモアあふれる文、繊細な筆致と壮大な場面の絵、『平家物語』を知らない子どもたちも存分に楽しめる一冊で、伝統と斬新さ、古典と創作をみごとに融合した傑作絵本である。
歴史好きな息子が好きそうだなと思い図書館から借りてきました。
千年杉の下に住むしわだらけのがまじいさんが、びわをべんべんと
鳴らしながら子ガエル達に話して聞かせる源氏と平家の戦いの昔話が
この一冊の絵本となっています。
とにかく、絵に趣があってとても良いです。そして、がまじいさんが
びわをべんべん鳴らしながら話す、語り口調の文章がまた良いです。
まるで、びわの音が聞こえてきそう。
源氏はカエル、平家はネコ、大型絵本ならではの迫力で戦いが繰り広げられ、
息子は飽きずに、何度も読み返していました。
息子のお気に入りキャラは、なんといってもがまじいさんですね。
戦いのシーンでは、ところどころに若き日のがまじいさんも描かれて
いるんですよね。がまじいさんを見つけたり、いろんな風に描かれている
カエルの様子を見て想像しながら読んだりして楽しんでいました。
牛若丸も登場したりと、息子にとっては見所はたくさんあったようです。
ということで、予想通り息子のお気に入りの一冊となりました。
歴史が好きな子には絶対にオススメです!大人が読んでも楽しいですよ。 (どんぐりぼうやさん 30代・ママ 男の子9歳)
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