海のアトリエ」 ママの声

海のアトリエ 作:堀川 理万子
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2021年05月17日
ISBN:9784034351604
評価スコア 4.7
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  • おばあちゃんの一枚の絵をきっかけに、忘れることない思い出がよみがえります。おばあちゃんがまだ女の子だった頃、絵描きさんの家で一週間暮らした時のお話です。海と素敵な家で過ごす一週間。どのページも映画みたいで、こんな暮らし方を私もしたいな〜と羨ましくなってしまいました。女の子にしてみたら、非日常の体験したことのない暮らし方。どんなことにも素直に感動する女の子との生活は、絵描きさんにとっても嬉しかったことでしょう。

    手元に置いて時々読み返して、こんなゆったりした時間を意識できたらいいなと思いました。

    投稿日:2021/09/24

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  • あなたはそのままそこに居たらいいと言われているような、そんな抱擁力のある作品でした。

    絵画のような暮らしがなんとも素敵なのです。海の見える、天井の高いアトリエで、夢中になって大きな絵を描きつつ、親友の娘さんを預かる。小さな女友達を愛でながら、たまに大人っぽい会話をしたりして、本を読み、芸術を鑑賞し、料理をして、おしゃれして食事をする。アートはその生活の中で自然にアウトプットされて行く。海沿いのアトリエは厳しいけれど(笑)、私もこんな風に女性として熟成して行けたらと思いました。

    アートに正解が無いように、人の生き方も実は正解が無いはず。
    ゆったりと呼吸をするように、そのままそこに居たらいいと、主人公のおばあちゃんの佇まいが教えてくれるような気がしました。

    物語もいいですが、美術品のような絵が印象的で、飾っておきたくなるような絵本です。

    投稿日:2021/08/31

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  • 映画のような美しいお話

    • じゃすさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子4歳

    おばあちゃんが母親の友人とネコ1匹で過ごした1週間の思い出を語るお話です。
    美しくて、映画のようなお話でした。母親の友人の方が、おばあちゃんのことを1人の対等な人間として尊重している姿を見て、育児でも大切だなと感じました。

    投稿日:2021/08/31

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  • 特別な夏

    子供を子供扱いしない絵描きさんが素敵です。
    食事にしても自分と同じ食事だし、読書の時間も子供だからあなたが読めそうなこれどうぞみたいなことはしない。1人の人として扱われる一週間は当時少女だったおばあさんにとってとてもかけがえのない時間だったのだろうということがとても伝わってきました。

    投稿日:2021/08/31

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  • 懐かしさが込み上げる

    この絵本を読むと物凄く昔が懐かしくなってしまいました。おばあちゃんが生きていた頃いろんなことを一緒に話したなぁ、とおばあちゃんに逢いたくなってしまったのは私だけでしょうか。

    絵がとても綺麗でまるで映画の中の風景を見ているかのような印象を受けました。この絵本に登場するような素敵な絵描きさんに出会えた作者はとてもラッキーだな、と思いました。こんな素敵な出会いが出来る事っていうのはそんなに滅多に経験出来る事では無いからです。

    大切な人に出会う。。。深いですね。子供達にも大きくなって行くまでにそんな人が一人でも出来てくれたら、きっと子供達は幸せになるだろうな。そう思いました。

    色々な出会いを大切に、色々な思い出を胸に、立派に子供達に育って欲しい、そう思いました。

    1枚の絵から繰り広げられるこの1冊の絵本の内容ですが、とても素敵で一度読むとずっと読む人の心に残る、そんな素晴らしい作品だと思いました。学べることも、考えさせられてしまう事も有るこの絵本、とても素敵な1冊でした。

    投稿日:2021/08/31

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  • 絵描きさんには会えないけれど

    ページをめくる度に目に飛び込んでくる絵がとても美しく、じっくりと絵を眺めた後に、文章もこれまたじっくりと味わいながら読みました。
    学校に行けなくなり、家に閉じこもっていた少女時代のおばあちゃんが、夏休みのひと時を一緒に過ごした絵描きさん。絵描きさんは、行動も、作る料理も、そして麦わら帽子の被り方もちょっと変わっています。そして付かず離れずの距離感で、多くを語らずに、大切なことを教えてくれるのです。
    自分が壁にぶつかった時、絵描きさんのような人に出会えたらなぁと願う人はきっと多いはず。
    でも残念ながら、絵描きさんのような人に出会える機会はそうそうありません。残念がる「わたし」に、おばあちゃんがかける言葉がとても素敵で、胸を打たれました。絵描きさんには会えなくても、この少女にはこんな素晴らしいおばあちゃんがいます。
    自分にとっての絵描きさんとは。ずっと覚えていたいと思う日とはいつだろう。本を閉じた後、じっくり考えてみたくなりました。

    投稿日:2021/08/29

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  • パーティシーン

    『ぼくのシチューままのシチュー』や『あーといってよあー』など、透明感があって、優しい空気をまとった堀川理万子さんの絵が大好きです。こちらも、落ち着いた雰囲気の、大人も魅了されてしまう絵本でした。
    規則正しい生活、そして子どもを子供扱いしないというスタイルに憧れます。
    「あなたはこれから、あなたのだいじな人にであうのよ。このことをずっとおぼえていたいって、そんな日が、きっとあなたをまってるわ」というセリフが心に残りました。
    ドレスアップしたパーティシーンも素敵です。

    投稿日:2021/08/29

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  • あなたにとっての「うみのアトリエ」は

    「うみのアトリエ」は大人にとっても子供にとっても憧れの生活、非日常が詰まっていてとても素敵です。
    きっと画家にとっても小さな女の子が一週間いたことは忘れられない素敵な思い出になっているはず。
    そして大人になったわたしたち自身にも振り返ればきっとそんな「特別な、忘れられない日々」というものが存在しているはずです。
    ガールスカウトのキャンプだったり、みんなといった修学旅行だったり、短期留学だったり、子猫を何日間かだけ預かった時だったり。
    日常から離れた特別な出会いが誰にでも存在してその人の過去を彩っています。
    子どもたちにもきっとそんな出会いがあることを願います。

    絵も外国のような、ノスタルジックな雰囲気でとても素敵です。実際の作家さんのアトリエを覗いているかのような感覚でどこのページを開いて飾っても画になりそうです。

    投稿日:2021/08/27

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  • 心が解き放たれる

    おばあちゃんの部屋に飾ってあった女の子の絵から、おばあちゃんの子どもの頃のお話が始まります。

    「海のアトリエ」、言葉の響きが大人っぽくて素敵ですね。
    絵を描くのに没頭したり、海辺を散歩したり体操したり・・絵描きさんの暮らしぶりは丁寧で、心が解き放たれるような解放感。
    レコードプレーヤーはあるけれどテレビは無いのか、都会の喧騒から離れてとても静かでゆっくりした、それでいて充実感のある落ち着いた日々の暮らしがありました。

    「心の中は自由だから、それをそのまま描いちゃえばいい」、
    貝殻でいっぱいの砂浜を、実際に絵具を足に付けて歩いてみる。なんて素敵な発想でしょう!
    誰にだって忘れられない大切な思い出、大事な人に出会う日が必ずくる、と話してくれたおばあさんの言葉が心に残りました。

    素敵なお話、そして色鮮やかに丁寧に描かれた挿絵が、まるで海の潮風を運んできてくれる、そんな絵画のような絵本です。

    投稿日:2021/08/25

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  • ずっと覚えていたい

    女の子は、おばあちゃんの部屋で絵を見つけます。
    絵にはぱっちり開いた目の女の子が描かれていて、おばあちゃんは、
    「この子は、あたしよ」
    と言いました。
    それからおばあちゃんは、小学生の夏休みに一緒に過ごした画家女性との、特別な思い出を話してくれました。

    その頃おばあちゃんは不登校になっていて、夏休みも、ずっと家に閉じこもっていました。
    そんなおばあちゃんをそのまま受け止めてくれた画家女性は、おばあちゃんを家に誘い、一週間を共に過ごしてくれました。
    女性は、説教などの面倒なことは何も言わず、子ども扱いもしませんでした。
    その日々の中で、女性は、おばあちゃんにとってずっと覚えていたい大事な人となりました。

    話し終えたおばあちゃんは、女の子に言います。
    「あなたはこれから、あなたのだいじな人にであうのよ。このことをずっとおぼえていたいって、そんな日が、きっとあなたをまってるわ」

    女の子は、困難に陥っても希望を失わない女性になれそうです。


    とても素敵な絵本でした。

    投稿日:2021/08/24

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