寒い寒い冬の日、園に向かうゆめたくんは、
「おーい、おーい」と呼ぶ声を聞きました。
声を頼りに湖まで行くと、そこにいたのは
とっても大きなダイオウイカのイカタロウ。
ダンスが大好きなイカタロウは、夢中になって踊るうちに
海から湖まで流されて、そこで凍ってしまったのだそう。
「こおりを とかして くれなイカ?」
イカタロウのお願いを聞いて、ゆめたくんは一生懸命考えます。
「ぼく、せんせいを よんでくるよ」
「そりゃ、イカした かんがえだ!」
ゆめたくんから話を聞いた先生は、
お湯を沸かせた大きなポットで氷をとかそうと提案します。
ゆめたくんは無事、イカタロウを救うことができるのでしょうか…?
ダイオウイカが登場する驚きのストーリーを支えるのは、
ビビットなタッチと不思議な雰囲気の絵。
どこか海外絵本のようなオシャレな感じも漂ってきます。
寒い日には、作中に登場するいかダンスを踊って、ぽっかぽかになるのもオススメです。
作者のザ・キャビンカンパニーさんは、大分在住の絵本ユニット。
1989年生まれの若い才能が紡ぎだす、新感覚の深海魚絵本です。
(木村春子 絵本ナビライター)
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