
昔、あるところにお母さんぶたと3匹のこぶたがいました。お母さんぶたは貧乏で、子どもたちを一人では育てきれなかったので、「自分で暮らしていくように」と言って、3匹をよそに出しました。 最初に出かけたこぶたはわら束をかついた人からわらを買い、わらの家を作りました。次に出かけたこぶたは木の枝の束をかついだ人から枝を買い、木の家を作りました。3番目のこぶたはレンガをたくさん運んでいる人からレンガを買い、レンガの家を作りました。

よく知られたイギリスの昔話ですが、あまり知られていないのは後半の展開。レンガの家を吹き飛ばせなかったオオカミが、3番目のこぶたと知恵比べをします。いずれも時間にからんだやり取りで、こぶたが機知を働かせますよ。あっさりと残酷な行為を表現する結末は、昔話の真髄といった感もあります。 ――(ブラウンあすか)

2歳8ヶ月の息子が、保育園で読んでもらったのか、「『さんびきのこぶた』読みたい」と言うので、図書館に借りに行きました。有名なお話で、何種類も絵本が見つかったので、読み比べてみようと福音館書店のとこちらを借りて来ました。
息子は保育園で福音館のを読んでいるらしく、最初は馴染みのあるそちらばかりを読みたがってこちらは見たがらなかったのですが、一度読んだらすっかり気に入ったようで、以来、こちらばかり読むようになりました。絵はどちらも素晴らしいと感じるのですが、こちらの方がページが2倍あり(そのぶん小型です)、展開ごとに絵がちゃんとあるので分かりやすいのだと思います。例えば最初から見ていくと、お母さん豚と3匹の子豚たちが別れる場面、1番目のこぶたがわらをもらう場面、わらの家を建てる場面、狼が来る場面、吹き飛ばされてしまう場面・・・と細かに描かれています。それに対して福音館のものは、ここまでで2場面で、1番目のこぶたがわらをもらう場面と狼が吹き飛ばす場面だけです。また、最後の、狼を煮て殺した三番目の子豚が幸せにくらしたというくだりにもちゃんと絵があり、その直前が残酷なだけに、かなりほっとさせられます。
話の内容ですが、私が子供の頃読んだ物は、後半の3匹目の子豚と狼の知恵比べはありませんでした。こんな続きがあったのかと驚きました。しかも、3匹の子豚は、偶然出会った人が持っていた物によって運命が変わったのですね(私が昔読んだ絵本では、それぞれが自らの意思で材料を選んだように描かれており、れんがでなかなか完成しない家を建てている末弟を他の2匹が馬鹿にしたりしていました)。今までずっと、こつこつ頑張った者が最後に勝ち残る話だと思っていたのに、びっくりです。生き残るには運や(悪?)知恵も必要だったんですね。(今更ながら納得!) (さみはさみさん 30代・ママ 男の子2歳)
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