ある日、こおろぎが庭をさんぽしていました。こおろぎは思います。「ひとりぼっちじゃつまんないなぁ。」
そこで歩いていくとひよこがいたので「こんにちは。」ところが機嫌の悪いひよこは小さなこおろぎを見ると「けらいになれ!」
二人で歩いていくと今度は猫がいて、ひよこが声をかけるとやっぱり機嫌が悪い・・・。
最後に出会ったたろうの「けらいなんて、ぼくいやだ!」の一言でみんなが気が付きます。「けらいなんていやだ、ともだちになろう。」
友だちの作り方って、意外とよくわからないまま大きくなってしまう人も多かったりして。この本が教えてくれるちょっとした事、「あいさつをしてみる」「いやなことははっきり言う」「小さな者、弱い者にいばらない」成る程これだけでもスムーズに友だちが作れそうな気がしてきます。こんなに簡単で楽しくなれる事は小さい頃から知っていた方がいいに決まってます!家来になる・・・と言う場面にちょっと悲しくなってしまう子も多いかもしれないけどだからこそ友だちになれた最後の場面の楽しさが伝わるんだと思います。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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