|
手は楽器であったり、手で話すことができたり、点字を使えば手で読むことができます。不安や悲しいとき、手を握ってもらうと心が落ち着きます。手の多様な世界を描きます。
私の手は何が出来るかなって考えてしまいます。
親になって、「てあて」はとても大切に思うようになりました。
子供が怪我したときの応急手当ってだけでなく、「手をあてる」ことっていっぱいあって、まさにこの絵本の最後で語っているように、こころが出たり入ったりするところなのかもしれません。
落ち込む息子の背中や頭を優しくなでたり、元気よく送りだす時に背中をポンとおしたり、褒めるときになでたり、言い聞かせる時に手を両手で握ったり。
そして、子供がギュッと握ってくる手からも、気持ちがいっぱい伝わってきます。
楽器や、道具、遊びにもなる手。指の先をちょっとケガしただけで本当に不便になっちゃうくらい、欠かせない手。
こころが出入りするところになっているなんて、考えただけで幸せな気持ちになれました。
息子は、手のひらを開いて、じっと手を眺めていました。 (ゆっきんぐさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子5歳)
|