バケツとシャベルを手に砂遊びをするももんちゃんのところに、ひよこさんがやってきました。
「ぴよぴよ ひよこさん ももんちゃんにすりすり
ももんちゃん いーいにおい」
ひよこさんが行ってしまって、次はきんぎょさん。
「すりすり ももんちゃん いーいにおい」
ねずみさんに、いぬさん、さぼてんさん・・・さぼてんさん!?
あっ、痛い!
とげがあるさぼてんさん、そりゃあ痛いよね、ももんちゃん。
お目目に涙をにじませながら、がまんがまんのももんちゃん。バケツとシャベルをもって歩きます。
バケツとシャベルを手放し、かけ出し・・・おかあさんに抱っこされたら「わーん わーん」
あぁ、安心できる腕に抱きしめられて大泣きするももんちゃんたら、かわいいなあ。
さぼてんさんの「すりすり」は痛かったけど、「すりすり」っていいよね。
読み終えて娘に「すりすりしたら、ママのにおい、する?」と聞いてみたくなりました。
娘はくんくんとにおいをかいで、にっこり。「するー!」
「ももんちゃんあそぼう」シリーズも3冊目。この本を読んだら、ももんちゃんと誰かさんみたいに「すりすり いーいにおい」ってしちゃいましょう。きっと子どもたちも、ももんちゃんみたいに素敵な顔・・・してくれるんじゃないかな。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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