とある国。
王様は、先祖代々より伝わる立派な大砲をひとつ、持っていました。
王様は自慢の大砲を撃ってみたくてたまりませんでしたが、平和な王国にその機会はおとずれません。
ある日、キツネが王様の大好物を食べてしまっているという知らせを受けて、これさいわいと大砲を運び出しました。
ドカン!
大砲を撃って見事、キツネを追い払った王様。
念願が叶ってホクホクです。
ところがなんと、追い払ったキツネたちが、王様のものよりも大きな大砲を持って現れたではありませんか!
大慌てで逃げ出す王様と家来たち。
負けてはいられないと、さっそくキツネたちのものよりも大きな大砲を造らせます。
しかし、キツネたちはそれよりも、もっと大きな大砲を持ってきて、王様も対抗してさらに巨大な大砲を造らせて――
「大事なのは、大きいことだけではない!」
そう気づいた王様とキツネとの大砲比べは、思いもよらない方向に転がっていきます。
予想外の展開と爆笑必至のオチがみどころ!
ケタはずれに巨大化していく大砲や、王様たちのおおげさでにぎやかなリアクションがおかしくて、きっと何度も笑ってしまうはず。
さあ、大砲比べの勝利はどちらの手に!?
そして、キツネとの大砲比べにより王様が手に入れたものとは?
親子できっと笑って楽しめる絵本です!
(堀井拓馬 小説家)
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