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真夜中、あんまり騒がしい音がするので、ベッドの中のミッキーがどなったら、裸になって暗闇に落っこちて、降りたところは「まよなかのだいどころ」。 そこでは3人のパンやさんたちが朝のケーキを焼いていました。 ミッキーはミルクと間違えられてケーキに混ぜ込まれ、オーブンで焼かれます。 ミッキーはケーキから飛び出してパンの練り粉で飛行機をつくり、ミルク瓶へ・・・ そして最後はやっぱりベッドに戻ってぬくぬく眠るのでした。
 

「かいじゅうたちのいるところ」で知られるセンダックの、とっても不思議なお話です。 ミッキーがやってきた真夜中の台所は、さながらマンハッタンの摩天楼ですが建物はすべて食べ物の箱や瓶。絵や展開はマンガチックで一見楽しそうなのですが、どうもほんの少し不気味さを感じます。 ベッドに入った後の、パパやママの部屋の先の想像の世界への冒険。 そしてその世界でミッキーは臆することなく堂々と立ち回り、満足して自分のベッドに戻ってきます。 このあたりの独特の感覚が子どもの心を捉えるのではないでしょうか。 大人が苦手でも敬遠せずに読んであげて欲しい作品です。

真夜中に目を覚ましたミッキーが台所へおりていくと、パン焼き職人が働いていました。 そしてミッキーはふしぎな世界に入りこみます。 ニューヨークの風景と台所を重ね合わせ、 漫画の手法も取り入れた楽しい絵本。

センダック作品では「かいじゅうたちのいるところ」と並んでお気に入り。案の定、息子も気に入ってくれました。
これは真夜中の台所に迷いこんだ男の子ミッキーの不思議な冒険物語。ミッキーはなんとパン生地の中に入ってしまい、朝食用のケーキを焼く3人のパン職人たちを助けることに……。パン生地の中でこねられるミッキー、太っちょのまるで三つ子にもみえるそっくりなパン職人たち、いろんな食品の並ぶ台所の風景などなど、この絵本の魅力はたくさん。パン生地で作った飛行機で宙を飛んだり、ミルクびんに飛び込んでミルクの中を漂ってみたり、ミッキーの冒険は「気持ち良さそうだなー」と大人のわたしもひきつけます。こういう大冒険した後って、充実感に満ちあふれ、ぐっすり心地よい眠りが得られることでしょう。きっとミッキーもそんな気持ちで眠りに落ちたと思います。特に男の子にはたまらない就寝前の一冊。 (ムースさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子3歳)
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