なぞなぞ遊びは好きですか? 答えるのも楽しいけれど、なぞなぞを出すのも楽しいですよね。特に答えられないような、なぞなぞが出せたら!
この本は、そんな、なぞなぞが大好きな女の子が主人公のお話です。女の子は、一緒に遊べるお友達を探しに森に出かけ、はらぺこオオカミと出会います。お母さんとなぞなぞ遊びをいつもしている女の子は、オオカミにぴったりの、何やら長いなぞなぞを出しました。オオカミは一生懸命考えるのですが、長いなぞなぞに、答えがいっぱい出て来てしまい…あらら? なぞなぞの答えは一つ、ですよね。さあ、オオカミは答えられるでしょうか?
いい考えを出すには、手を頭にあてて目をつぶって考えるといいのよと、アドバイスする女の子。オオカミが目をつぶって考えているうちに、逃げてきてしまうなんて、何て頭がいいんでしょう! 間が抜けたオオカミとおりこうな女の子の楽しいお話が2話入っています。オオカミの表情がユーモラスで、くすくす笑ってしまいそうですね。(そうそう、女の子のお母さんのなぞなぞの出し方もとてもすてきなので、こちらにも注目下さいね。)
本の見返しにも、楽しいなぞなぞがたくさんのっているので、ぜひお子さんと挑戦してみてくださいね。このお話はもともと、作者の松岡享子さんが、人形劇のために作ったそうですよ。手袋や布でオオカミ、女の子、うさぎなどを作って演じてみても、楽しそうですね。
(長安さほ 編集者・ライター)
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みぢかなあそびからお話がひろがる、
子どもの心をつかむロングセラー童話
シリーズ50周年記念の新装版
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読んであげるなら4・5歳〜。
自分で読むなら小学校低学年〜。
絵本から物語へのステップアップにぴったりの、夢いっぱいの幼年童話。
発刊50周年を記念して、美しく、読みやすく生まれ変わった新装版です。
■あらすじ
なぞなぞあそびの大好きな女の子とはらぺこのオオカミが、森でばったり出会いました。
うまそうな女の子だぞと舌なめずりしたとたん、女の子になぞなぞを出されて、オオカミは大弱り。
さあ、どんななぞなぞかな?
■新装版 3つのポイント
@原画の本来の美しさを再現
最新技術で、イラストがよりあざやかに美しくなりました。
A厳選されたフォント
文字のあたたかみと、読みやすさ、どちらも重視したフォントを厳選。
B50周年を記念した特別エピソードを掲載
ここでしか読めない、50周年を振りかえるエピソードを巻末に掲載。
■さく・松岡享子
創作に『なぞなぞのすきな女の子』『じゃんけんのすきな女の子』『とこちゃんはどこ』、翻訳に『しろいうさぎとくろいうさぎ』、『番ねずみのヤカちゃん』、「うさこちゃん」シリーズ、「パディントンの本」シリーズ、「ヘンリーくん」シリーズなど、200作を超える児童書を手がける。2021年10月、文化功労者に選出。
■え・大社玲子
子どもの本の挿絵を多く手がける。『なぞなぞのすきな女の子』『じゃんけんのすきな女の子』『みしのたくかにと』『さくら村は大さわぎ』など多数。また、ドイツ語の翻訳に『くろて団は名探偵』、「くろグミ団は名探偵」シリーズがある。
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