「ここにいるのは、たくさんの たくさんの たくさんのひつじ。」と始まるこの絵本。そのとおり、絵本の画面は、小さい可愛いひつじでびっしり埋め尽くされています。
綿毛を追って、囲いを飛び出したひつじたちが大移動。野原へ、森へ、空へ・・。ページをめくってもめくっても、ひつじ、ひつじ、ひつじ。それはもう、壮観なのです。
絵本に描かれているひつじの数はなんと8000匹だそう!よくみるといろんな個性のひつじが、それぞれいろんな行動をしています。あっ、たいこをたたいてるひつじ!すもうをとってる!寝ちゃってるひつじがいる!なんて、探して見ているだけでも楽しいのですが、その中に、「よくいるひつじたち」が、まぎれています。「オトメ」(内股で、手を口に当てて乙女チック。)「アッパレ」(左手は腰に。右手を高くあげてアッパレポーズ!)などなど、本のカバー袖にある見本をチェックして、各場面の中から、それぞれを探してみてくださいね。たくさんのひつじの中からひつじを探す、むずかしくて楽しくて、これはくせになりそう・・・。
そのほかにもページには、場面ごとに、ちりばめられた絵の遊びがいっぱい。いろんな動物や出来事を発見しながら、ひつじたちと一緒に、新しい世界での出会いと、ワクワクを楽しんでみてください。
そして、やっぱりなんと言っても、「たくさんの たくさんの たくさんの」真っ白なひつじを、愛でるシンプルな幸せ!未年の今年、絵本でひつじにまみれてみてはいかがでしょう?
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
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<遊べる!さがせる!楽しめる絵本!>
たくさんのたくさんのたくさんのヒツジが、不思議な綿毛を見つけました。どこへ飛んで行くの?気になってヒツジたちは、綿毛を追いかけはじめました。やってきたのは、森の中。ヒツジたちは、森の動物と遊んだり、木の実を採ったり…。
一方、綿毛は彼方へ。ヒツジはまた追いかけはじめ、氷の世界へ行ったり、海を渡ったり、砂漠へ行ったり、迷路の穴を通ったり…。そして、とある場所に降りた綿毛は、種から芽を出し、花が咲き、また綿毛となってヒツジたちが通ってきた場所へと散って行きました。各場面にちりばめられた絵の遊びを楽しみながら、世界は広く、発見がたくさんあることを感じさせてくれる絵本です。
線描で細やかに描き分けられたヒツジたち。みんな、何しているの?
各画面で、一匹一匹のしぐさを発見する楽しさが味わえます。
一冊に描かれているヒツジは、なんと8,000匹!!
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